犬が車で落ち着かない時のしつけ方法とは?吠える・暴れる時の安全対策を解説

車に犬を乗せた瞬間、
吠える、動き回る、窓の外に興奮する、
クレートの中で落ち着かない。

そんな様子を見ると、
「このまま運転して大丈夫かな」と不安になりますよね。

近所の動物病院へ行くだけでも騒いでしまう。
旅行や帰省の前に、車に慣れさせておきたい。
車内で暴れて、運転に集中できない。

このような悩みは、犬を飼っている家庭で意外と多いです。

犬が車で落ち着かないのは、
わがままやしつけ不足だけが原因ではありません。

車の揺れ、エンジン音、外の景色、
過去の嫌な経験、車酔い、不安、興奮など、
さまざまな理由が関係しています。

特に車内で犬が自由に動き回ると、
急ブレーキや事故の時に危険です。

この記事では、

・犬が車で落ち着かない主な原因
・車内で吠える、暴れる時の対策
・クレートやドライブボックスに慣らす方法
・車酔いが疑われるサイン
・安全に移動するためのマナー

をわかりやすく解説します。


犬が車で落ち着かないのはなぜ?

犬が車で落ち着かない理由は、
犬によって違います。

同じように吠えたり動き回ったりしていても、
原因が興奮の場合もあれば、
不安や車酔いの場合もあります。

まずは、愛犬がなぜ落ち着かないのかを見極めることが大切です。

① 車に慣れていない

子犬や車に乗る経験が少ない犬は、
車そのものに慣れていないことがあります。

エンジン音、ドアの開閉音、振動、
外の景色が流れる感覚など、
犬にとって車内は普段の生活とはまったく違う環境です。

最初から長距離移動をすると、
不安や緊張が強くなりやすいです。

まずはエンジンをかけない車内に入るだけ、
短時間座るだけなど、
小さな段階から慣らす必要があります。

② 車に乗ると嫌な場所へ行くと覚えている

犬によっては、
車に乗るたびに動物病院やトリミングなど、
苦手な場所へ行く経験が多いことがあります。

その場合、犬は車を見るだけで、
「また嫌な場所に行くのかも」と感じることがあります。

車そのものが嫌いというより、
車の後に起きる出来事を嫌がっている可能性もあります。

この場合は、
車に乗った後に楽しい経験を作ることが大切です。

短いドライブの後に公園へ行く。
車内でごほうびをもらう。
乗っただけで終わる日を作る。

このように、車への印象を少しずつ変えていきましょう。

③ 外の景色に興奮している

窓の外に人、犬、自転車、車、鳥などが見えると、
犬が興奮して吠えることがあります。

特に、普段から散歩中に人や犬へ反応しやすい犬は、
車内でも外の刺激に反応しやすいです。

走る景色を追いかけるように吠えたり、
窓に前足をかけたり、
後部座席で左右に動き回ったりすることがあります。

この場合は、
外が見えすぎない位置で乗せる、
クレートを使う、
落ち着ける姿勢を作るなどの対策が必要です。

④ 飼い主さんの近くへ行きたがっている

犬が車内で前の席へ来ようとする場合、
飼い主さんの近くにいたくて動いていることがあります。

特に甘えん坊な犬や、
普段から飼い主さんの後をついて回る犬は、
車内でも離れることを不安に感じる場合があります。

ただし、運転席や助手席へ自由に来られる状態は危険です。

安心させることは大切ですが、
安全に乗る場所を決めることも必要です。

⑤ 車酔いしている

犬が車で落ち着かない原因のひとつに、
車酔いがあります。

車酔いをしている犬は、
単にしつけで落ち着かないのではなく、
体がつらくてそわそわしている可能性があります。

よだれが増える、あくびをする、震える、
吐く、元気がなくなるなどの様子がある場合は、
車酔いも疑いましょう。


車内で犬を自由にさせる危険性

犬を車に乗せる時、
「かわいそうだから自由にさせたい」
と思う飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、車内で犬を自由に動かすのは危険です。

たとえば、

・運転席に来てしまう
・ペダル付近に入り込む
・窓から顔を出してしまう
・急ブレーキで飛ばされる
・ドアを開けた瞬間に飛び出す
・事故時に大きなケガをする
・運転手の注意がそれる

このようなリスクがあります。

特に小型犬は、
抱っこしているから大丈夫と思われがちですが、
急ブレーキや衝突時には体が大きく動いてしまいます。

また、窓から顔を出している犬も見かけますが、
飛び石や虫、急な揺れ、落下の危険があります。

犬の安全を守るためには、
クレート、ドライブボックス、犬用シートベルトなどを使い、
車内での居場所を決めることが大切です。


まず準備したい車内グッズ

犬を安全に車へ乗せるためには、
事前の準備が大切です。

おすすめの持ち物は次の通りです。

・クレート
・ドライブボックス
・犬用シートベルト
・リード
・首輪またはハーネス
・水
・水飲み容器
・トイレシート
・タオル
・ウェットティッシュ
・消臭袋
・いつもの毛布
・小さめのごほうび
・車酔いしやすい犬は動物病院で相談した薬

特に大切なのは、
犬の居場所を固定するためのグッズです。

クレートに入れる場合は、
サイズが合っているかを確認しましょう。

犬が中で立つ、向きを変える、伏せることができる程度が目安です。

大きすぎると揺れた時に体が安定しにくく、
小さすぎると窮屈で不安になりやすいです。

また、普段使っている毛布やタオルを入れると、
自分のニオイで安心しやすくなることがあります。


車に慣らす練習方法

車が苦手な犬には、
いきなり走行する練習から始めない方が安心です。

まずは、車に乗ること自体を
良い経験に変えていきましょう。

① エンジンをかけずに車内へ入る

最初は、エンジンをかけない状態で
車内に入るだけの練習から始めます。

犬を車に乗せたら、
すぐに走り出す必要はありません。

車内に入る。
少し座る。
褒める。
ごほうびをあげる。
すぐ降りる。

この流れで、
「車に入っても怖いことは起きない」と教えていきます。

② 短時間だけエンジン音に慣らす

車内に入ることに慣れてきたら、
次にエンジン音へ慣らします。

エンジンをかけて、
犬が落ち着いていられたら褒めます。

最初は数秒からで大丈夫です。

エンジン音だけで不安そうにする場合は、
無理に長く続けず、
短時間で終わりましょう。

③ 近所を短く走る

車内やエンジン音に慣れてきたら、
近所を短く走ります。

最初は数分程度で十分です。

長距離移動を目標にする前に、
短い距離で成功体験を作りましょう。

車に乗る

少し移動する

嫌なことが起きない

帰って褒められる

この経験を増やしていきます。

④ 楽しい目的地へ行く

車に乗るたびに動物病院へ行くと、
車そのものを嫌がりやすくなります。

慣れてきたら、
短いドライブの後に公園へ行くなど、
犬にとって楽しい目的地を作りましょう。

車に乗ると楽しい場所へ行けると覚えると、
車への苦手意識がやわらぐ場合があります。


クレートやドライブボックスを嫌がる時の対策

クレートやドライブボックスは、
車内で犬を安全に乗せるために役立ちます。

しかし、慣れていない犬を急に入れると、
嫌がったり鳴いたりすることがあります。

家の中で先に慣らす

車内で使う前に、
家の中でクレートやドライブボックスに慣らしておきましょう。

中におやつを入れる。
お気に入りの毛布を入れる。
扉を開けたまま自由に出入りさせる。

このように、
まずは安心できる場所として覚えてもらいます。

いきなり車内で閉じ込めると、
不安が強くなることがあります。

入れたらすぐ閉めない

クレートに入れた瞬間に扉を閉めると、
犬が閉じ込められたと感じることがあります。

最初は扉を開けたまま、
中でおやつを食べたり、
少し休んだりする練習をしましょう。

慣れてきたら、
扉を1秒だけ閉める。
すぐ開ける。
落ち着いていたら褒める。

このように、段階を分けて進めます。

車に乗る前からクレートを好きにする

クレートは、
車移動の時だけ出すと、
犬が「これに入ると車に乗る」と警戒することがあります。

普段から部屋に置いて、
休める場所として使えるようにしておくと、
車でも受け入れやすくなります。


車内で吠える犬への対応

車内で吠える犬には、
まず原因を見極めることが大切です。

吠える理由によって、
対策が変わります。

外の刺激に吠える場合

車の外を歩く人や犬、
自転車、バイク、車に反応して吠える犬もいます。

この場合は、
外が見えすぎないようにするのが有効なことがあります。

クレートを使う。
窓から少し離れた位置に乗せる。
外を見続けなくてよい環境を作る。

このように、刺激を減らしてあげましょう。

不安で吠える場合

車そのものに不安がある犬は、
走り出す前から鳴いたり吠えたりすることがあります。

この場合は、
車内で落ち着く練習を短時間から行います。

車内に入るだけ。
エンジンをかけるだけ。
短距離を走るだけ。

このように段階を分けて、
犬が耐えられる範囲で慣らしていきます。

興奮して吠える場合

車に乗ると楽しい場所へ行けるとわかっている犬は、
嬉しさで吠えることもあります。

この場合は、
興奮した状態で出発しないことが大切です。

乗る前におすわりをする。
落ち着いたら車に入る。
車内で静かにできたら出発する。

このように、
落ち着くと楽しいことが始まると教えましょう。

静かにできた瞬間を褒める

吠えている最中におやつを与えると、
吠えたことへのごほうびになる場合があります。

褒めるタイミングは、
吠え止んだ瞬間、
座れた瞬間、
落ち着いて伏せられた瞬間です。

「静かにしていると良いことがある」
と伝えることが大切です。


車酔いが疑われるサイン

車で落ち着かない犬の中には、
車酔いが原因の子もいます。

しつけだけで解決しようとせず、
体調面も確認しましょう。

車酔いで見られやすい様子

車酔いがある犬では、
次のような様子が見られることがあります。

・よだれが増える
・何度もあくびをする
・落ち着きなく動く
・震える
・ハアハアする
・吐く
・元気がなくなる
・車に乗る前から嫌がる
・舌をペロペロする
・表情がこわばる

このような様子がある場合、
車が苦手というより、
体がつらい可能性があります。

車酔いしやすい犬への工夫

車酔いしやすい犬には、
次のような工夫が役立つことがあります。

・食後すぐの移動を避ける
・短距離から慣らす
・急発進や急ブレーキを避ける
・車内の換気をする
・こまめに休憩する
・犬が安定する姿勢で乗せる
・不安が強い場合は動物病院で相談する

車酔いが強い犬は、
旅行や長距離移動の前に、
かかりつけの動物病院で相談しておくと安心です。


動物病院や旅行前にできる練習

車移動が必要になる場面は、
旅行だけではありません。

動物病院、トリミング、帰省、災害時の避難など、
急に車が必要になることもあります。

普段から少しずつ練習しておくと、
いざという時に慌てにくくなります。

病院以外の目的地にも行く

車に乗るたびに動物病院へ行くと、
犬が車を嫌がりやすくなります。

時々、短いドライブで公園へ行く。
車に乗るだけで終わる。
駐車場でおやつを食べて帰る。

このように、
車に良い印象を作る日を入れましょう。

出発前に落ち着く習慣を作る

車へ乗せる前から犬が興奮していると、
車内でも落ち着きにくくなります。

出発前に、

・おすわり
・待て
・アイコンタクト
・ハウス

などを短く練習して、
落ち着いてから車に乗せましょう。

いきなり長距離にしない

車が苦手な犬に、
いきなり長距離移動をさせるのは負担になります。

最初は数分。
次に近所を一周。
慣れたら少し遠い公園。

このように、
少しずつ距離を伸ばしましょう。


車移動でやってはいけないこと

犬との車移動では、
次のような行動は避けましょう。

・犬を車内で自由に動かす
・運転中に膝の上に乗せる
・窓から顔を出させる
・ドアを開ける前にリードをつけない
・車内に犬だけを残す
・車酔いしているのに無理に長距離移動する
・吠える犬を大声で叱り続ける
・慣れていないクレートに急に閉じ込める
・暑い日や寒い日に車内環境を確認しない

特に、犬を車内に残すことは危険です。

短時間でも車内温度は大きく変化することがあります。

夏だけでなく、
春や秋でも日差しが強い日は注意が必要です。

また、運転中に犬を抱っこしたり、
自由に動かしたりするのも避けましょう。

犬の安全だけでなく、
飼い主さんの運転にも影響します。


まとめ|車移動は安全と慣れの練習が大切

犬が車で落ち着かない時は、
まず原因を見極めることが大切です。

車に慣れていないのか、
外の景色に興奮しているのか、
過去の嫌な経験があるのか、
車酔いしているのかによって、
必要な対策は変わります。

車内で犬を自由に動かすと、
急ブレーキや事故の時に大きな危険があります。

クレート、ドライブボックス、犬用シートベルトなどを使い、
安全な居場所を作りましょう。

車が苦手な犬には、
いきなり長距離移動をさせるのではなく、
エンジンをかけない車内に入ることから始めます。

車内で落ち着けたら褒める。
短い距離だけ走る。
楽しい目的地へ行く。
少しずつ時間を伸ばす。

このように、
段階を分けて慣らすことが大切です。

また、よだれ、あくび、震え、嘔吐、元気がないなどの様子がある場合は、
車酔いの可能性もあります。

その場合は、しつけだけで判断せず、
動物病院へ相談しましょう。

犬との車移動は、
安全対策と慣れの練習で大きく変わります。

焦らず、愛犬が安心できるペースで、
車内でも落ち着いて過ごせる経験を増やしていきましょう。


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