犬が散歩中に他の犬へ吠える時の直し方とは?すれ違いで興奮する時のしつけ方法を解説

愛犬が散歩中に他の犬を見つけると、
急に吠えたり、リードを引っ張ったり、
興奮してしまうことはありませんか?

「他の犬とすれ違うたびに吠える」
「相手の飼い主さんに申し訳ない」
「散歩が毎回緊張してしまう」

このように悩む飼い主さんは多いです。

犬が他の犬に吠えるのは、
必ずしも攻撃的だからとは限りません。

怖い、近づきたい、不安、警戒、興奮、
どうすればいいかわからないなど、
さまざまな気持ちが関係していることがあります。

大切なのは、
吠えた後に強く叱ることではなく、
他の犬を見ても落ち着いていられる練習を
少しずつ積み重ねることです。

この記事では、

・犬が散歩中に他の犬へ吠える主な原因
・すれ違いで興奮する時の対策
・自宅や散歩中にできる練習方法
・やってはいけない対応
・なかなか直らない時の確認ポイント

をわかりやすく解説します。


犬が散歩中に他の犬へ吠えるのはなぜ?

犬が散歩中に他の犬へ吠える理由は、
ひとつではありません。

「吠える=攻撃的」と思われがちですが、
実際には不安や興奮、距離感のわからなさが
関係していることも多いです。

① 怖くて吠えている

他の犬が苦手な犬は、
相手を遠ざけたくて吠えることがあります。

特に、過去に他の犬に吠えられた、
追いかけられた、急に近づかれた経験がある犬は、
散歩中に他の犬を見るだけで緊張しやすくなります。

この場合、犬は攻撃したいのではなく、
「近づかないで」
「怖いから離れて」
と伝えようとしている可能性があります。

② 近づきたくて興奮している

他の犬が好きな犬でも、
興奮して吠えることがあります。

「遊びたい」
「挨拶したい」
「早く近づきたい」

このような気持ちが強すぎると、
リードを引っ張ったり、吠えたりすることがあります。

この場合も、吠えているからといって
必ずしも怒っているわけではありません。

ただし、興奮したまま近づくと、
相手の犬を驚かせることがあります。

③ 警戒している

知らない犬が近づいてくると、
警戒して吠える犬もいます。

特に、自分のテリトリー意識が強い犬や、
慎重な性格の犬は、
相手の犬を確認しようとして吠える場合があります。

警戒吠えの場合、
飼い主さんが慌てたり、リードを強く引いたりすると、
犬の緊張がさらに高まりやすくなります。

④ どうすればいいかわからない

犬同士の距離感や挨拶の仕方がわからず、
混乱して吠える犬もいます。

子犬の頃に他の犬との関わりが少なかった犬や、
散歩経験が少ない犬は、
他の犬を見た時にどう行動すればいいのかわからないことがあります。

この場合は、無理に近づけるのではなく、
遠くから落ち着いて見る練習から始めることが大切です。

⑤ 飼い主さんの緊張が伝わっている

「また吠えるかも」
「相手に迷惑をかけたらどうしよう」

飼い主さんが緊張してリードを短く持ったり、
体に力が入ったりすると、
犬にもその緊張が伝わることがあります。

犬は飼い主さんの雰囲気をよく見ています。

飼い主さんが不安そうにしていると、
犬も「何か警戒した方がいいのかな」と感じ、
吠えやすくなる場合があります。


他の犬へ吠える癖を放置しない方がいい理由

散歩中に他の犬へ吠える癖を放置すると、
散歩そのものが犬にも飼い主さんにも
ストレスになってしまうことがあります。

たとえば、

・すれ違いのたびに興奮する
・リードを強く引っ張る
・相手の犬を驚かせる
・飼い主さんが散歩を避けたくなる
・犬がさらに他の犬を苦手になる
・散歩中のトラブルにつながる

このような問題が起こることがあります。

特に、吠えるたびに飼い主さんが強く叱ったり、
リードを引き返したりすると、
犬は「他の犬が来ると嫌なことが起きる」と覚えてしまうことがあります。

すると、他の犬への苦手意識がさらに強くなり、
次に会った時も吠えやすくなります。

大切なのは、
他の犬を見た時にパニックにならず、
飼い主さんの声に意識を戻せるようにすることです。


練習を始める前に準備すること

他の犬へ吠える癖を直すには、
散歩中だけでなく、事前の準備も大切です。

準備したいものは次の通りです。

・持ちやすいリード
・犬の体に合った首輪やハーネス
・小さめのごほうび
・静かな散歩コース
・飼い主さんの落ち着いた対応
・短い練習時間

まず大切なのは、
他の犬といきなり近距離で向き合わせないことです。

犬が吠える距離まで近づいてから練習すると、
興奮が高まりすぎて、
飼い主さんの声が届きにくくなります。

最初は、他の犬を遠くに見つけても
まだ吠えない距離から練習しましょう。

この「吠えずに見られる距離」を作ることが、
改善の第一歩です。

また、ごほうびは小さくて食べやすいものが向いています。

散歩中にサッと褒められるように、
取り出しやすい場所に準備しておきましょう。


犬が他の犬へ吠える時の直し方

① まずは吠えない距離を見つける

他の犬へ吠える癖を直す時は、
まず「吠えない距離」を見つけることが大切です。

他の犬が近すぎると、
愛犬は興奮や不安でいっぱいになり、
飼い主さんの声を聞く余裕がなくなります。

たとえば、10メートルでは吠えるけれど、
30メートル離れていれば見られる。

このような場合は、
まず30メートル以上離れた距離から練習します。

最初から近づけて慣らそうとするのではなく、
落ち着いて見られる距離で成功体験を作りましょう。

② 他の犬を見ても吠えなかったら褒める

他の犬を見つけても吠えなかった時は、
すぐに褒めましょう。

この時点では、
相手の犬に近づく必要はありません。

遠くに犬がいる。
愛犬が見る。
吠えずにいられる。
その瞬間に褒める。

この流れを繰り返します。

犬に伝えたいのは、
「他の犬を見ても落ち着いていると良いことがある」
ということです。

吠えた後に叱るよりも、
吠える前の落ち着いた状態を褒める方が伝わりやすいです。

③ 名前を呼んで飼い主さんを見る練習をする

他の犬が見えた時に、
飼い主さんへ意識を戻せるようにする練習も大切です。

まずは室内や静かな道で、
名前を呼んでこちらを見る練習をしておきましょう。

流れはシンプルです。

名前を呼ぶ

犬がこちらを見る

すぐに褒める

ごほうびをあげる

これを繰り返すことで、
犬は「名前を呼ばれたら飼い主さんを見る」と覚えやすくなります。

散歩中に他の犬を見つけた時も、
愛犬が吠える前に名前を呼び、
こちらを見られたら褒めましょう。

④ 吠える前に距離を取る

犬が他の犬に気づき、
体が固まったり、前のめりになったりした時は、
吠える前のサインかもしれません。

この段階で、無理に近づける必要はありません。

犬が興奮しきる前に、
静かに距離を取りましょう。

方向を変える。
道の反対側へ移動する。
立ち止まって相手が通り過ぎるのを待つ。

このように、距離を取ることで、
犬が落ち着きやすくなります。

逃げているように感じるかもしれませんが、
しつけの途中では、失敗しにくい距離を作ることが大切です。

⑤ 少しずつ距離を縮める

遠くで落ち着いて見られるようになったら、
少しずつ距離を縮めていきます。

ただし、一気に近づけるのは避けましょう。

30メートルで落ち着けるなら、
次は25メートル。
それができたら20メートル。

このように、段階的に進めます。

もし途中で吠えてしまう場合は、
距離が近すぎた可能性があります。

その時は、前の段階に戻って、
もう一度落ち着いて見られる距離から練習しましょう。


すれ違いの場面でできる具体的な対策

散歩中のすれ違いは、
犬が特に吠えやすい場面です。

すれ違いが苦手な犬には、
事前に余裕を持って対応することが大切です。

早めに相手の犬に気づく

飼い主さんが先に相手の犬に気づけると、
落ち着いて対応しやすくなります。

相手の犬が近づいてから慌てると、
愛犬も緊張しやすくなります。

散歩中は、
前方や曲がり角、公園の入口などを軽く確認しながら歩きましょう。

他の犬が見えたら、
愛犬が興奮する前に距離を取る準備をします。

道幅が狭い時は無理にすれ違わない

狭い道で他の犬とすれ違うと、
愛犬がプレッシャーを感じやすくなります。

特に、他の犬が苦手な犬は、
近距離ですれ違うだけでも強いストレスになることがあります。

道幅が狭い時は、
一度横道に入る、
少し戻る、
広い場所で待つなどして、
無理にすれ違わないようにしましょう。

おすわりや待てで落ち着かせる

相手の犬が遠くにいる段階で、
愛犬におすわりや待てをさせる方法もあります。

ただし、すでに興奮している状態では、
おすわりや待てが難しいこともあります。

大切なのは、
吠える前に行うことです。

他の犬が見えた

まだ吠えていない

おすわり

落ち着けたら褒める

この流れを繰り返すことで、
他の犬を見た時に落ち着く練習になります。

ごほうびで意識を切り替える

他の犬に意識が向きすぎる前に、
ごほうびを使って飼い主さんへ注意を戻す方法もあります。

ただし、吠えている最中にごほうびを与えると、
吠えたことへのごほうびになってしまう場合があります。

ポイントは、
吠える前に使うことです。

他の犬を見る。
まだ吠えていない。
飼い主さんを見る。
褒めてごほうび。

このタイミングを意識しましょう。


散歩中にやってはいけない対応

犬が散歩中に他の犬へ吠える時、
次のような対応は避けましょう。

・吠えた後に大声で叱る
・リードを強く引き返す
・無理に相手の犬へ近づける
・相手の犬に挨拶させれば慣れると考える
・吠えている最中に抱っこで近づける
・毎回同じ距離で失敗させる
・飼い主さんが慌てて緊張する

特に注意したいのは、
「慣れさせるために近づける」ことです。

犬が怖がっている場合、
無理に近づけるとさらに苦手意識が強くなることがあります。

また、吠えた後に強く叱ると、
犬は「他の犬が来ると怒られる」と感じ、
次回からさらに緊張しやすくなる場合があります。

他の犬に慣らす時は、
近づけることよりも、
落ち着いて見られる距離で成功することを優先しましょう。


なかなか直らない時に確認したいこと

他の犬へ吠える癖がなかなか直らない場合は、
しつけ方法だけでなく、
愛犬の性格や散歩環境も見直してみましょう。

散歩コースの刺激が強すぎないか

犬が多い公園や、人通りの多い道では、
他の犬に会う機会が多くなります。

練習中の犬にとっては、
刺激が強すぎる場合があります。

最初は、犬が少ない時間帯や、
静かな道を選ぶのがおすすめです。

成功しやすい場所で練習してから、
少しずつ刺激のある場所へ進めましょう。

飼い主さんがリードを短く持ちすぎていないか

他の犬が見えた瞬間に、
飼い主さんがリードを短く強く持つと、
犬は緊張しやすくなります。

リードがピンと張ることで、
犬の体にも力が入りやすくなります。

もちろん安全管理は必要ですが、
必要以上に引っ張り続けないようにしましょう。

リードは短く管理しつつも、
できるだけ落ち着いた状態を保つことが大切です。

他の犬との距離が近すぎないか

何度練習しても吠える場合、
距離が近すぎる可能性があります。

犬にはそれぞれ、
落ち着いていられる距離があります。

その距離を超えると、
急に吠えたり、引っ張ったりすることがあります。

まずは、愛犬が吠えずにいられる距離を見つけ、
そこから練習を始めましょう。

体調や痛みが関係していないか

急に他の犬へ吠えるようになった場合は、
体調や痛みが関係していることもあります。

体に違和感があると、
他の犬に近づかれることを嫌がる場合があります。

特に、

・急に怒りっぽくなった
・触られるのを嫌がる
・散歩を嫌がる
・歩き方がいつもと違う
・以前より警戒心が強い

このような変化がある場合は、
しつけだけで判断せず、
動物病院に相談することも大切です。

専門家に相談した方がいいケース

吠えが強く、
リードを制御するのが難しい場合や、
相手の犬に向かって突進しようとする場合は、
無理に自己流で進めない方が安全です。

犬の性格や反応の強さによっては、
ドッグトレーナーなど専門家に相談した方がよいケースもあります。

特に、飼い主さんが散歩に強い不安を感じている場合は、
早めに相談することで改善しやすくなることがあります。


まとめ|他の犬を見ても落ち着ける経験を増やそう

犬が散歩中に他の犬へ吠えるのは、
攻撃性だけが原因とは限りません。

怖い、近づきたい、興奮している、警戒している、
どうすればいいかわからないなど、
さまざまな気持ちが関係しています。

大切なのは、
吠えた後に強く叱ることではなく、
他の犬を見ても落ち着いていられる経験を増やすことです。

まずは、他の犬を見ても吠えない距離を見つけましょう。

遠くから見られたら褒める。
飼い主さんを見られたら褒める。
吠える前に距離を取る。
少しずつ距離を縮める。

この流れを繰り返すことで、
犬は少しずつ他の犬がいる状況に慣れていきます。

すれ違いが苦手な場合は、
無理に近づけず、道幅を取る、方向を変える、
おすわりや待てで落ち着かせるなど、
成功しやすい対応を選びましょう。

焦らず、愛犬のペースに合わせて、
安心して散歩できる経験を積み重ねていくことが大切です。


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