犬のおすわりの教え方とは?初心者でもできる基本のしつけ手順を解説

犬のしつけで最初に教えたい基本のひとつが、
「おすわり」です。

おすわりは、ただ座らせるだけの芸ではなく、
犬を落ち着かせたい時や、
飛びつき・興奮を防ぎたい時にも役立ちます。

「おやつを見ると興奮してしまう」
「呼んでも落ち着いてくれない」
「どう教えればいいかわからない」

このように悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。

おすわりを教える時に大切なのは、
無理に腰を押さえつけるのではなく、
犬が自然に座る動きを引き出してあげることです。

この記事では、

・犬におすわりを教える意味
・おすわりを教える前の準備
・初心者でもできる教え方
・覚えない時の原因
・やってはいけない教え方

をわかりやすく解説します。


犬におすわりを教える意味とは?

おすわりは、犬の基本的なしつけの中でも
とても大切な合図のひとつです。

犬におすわりを教えることで、
飼い主さんの指示を聞く練習になります。

また、犬が興奮している時に、
一度座ることで気持ちを落ち着けやすくなる場合もあります。

たとえば、

・ごはんの前に落ち着かせたい時
・散歩前に飛びつきを防ぎたい時
・来客時に興奮しやすい時
・信号待ちや外出先で待たせたい時
・写真を撮る時

このような場面で、おすわりは役立ちます。

ただし、おすわりは
犬を無理に動かすための命令ではありません。

飼い主さんとのコミュニケーションとして、
楽しく覚えさせることが大切です。


おすわりを教える前に準備するもの

おすわりを教える前に、
まずは犬が集中しやすい環境を整えましょう。

準備するものは次の通りです。

・小さめのおやつ
・静かな場所
・短い練習時間
・落ち着いた声かけ
・滑りにくい床

おやつは、犬がすぐ食べられる
小さめのものがおすすめです。

大きすぎるおやつは、
食べるのに時間がかかり、
トレーニングの流れが止まりやすくなります。

また、床が滑りやすいと、
犬が座りにくいことがあります。

フローリングで足が滑る場合は、
マットの上などで練習すると安心です。

最初はテレビの音や人の出入りが少ない、
落ち着いた場所で始めましょう。

練習時間は、1回3分から5分程度で十分です。

長時間続けるよりも、
犬が「楽しかった」と思えるうちに終わる方が、
次の練習にもつながりやすくなります。


犬のおすわりの教え方

① 犬の正面に立つ

まず、犬の正面に立ちます。

この時、犬が興奮しすぎている場合は、
少し落ち着くまで待ちましょう。

走り回っていたり、
飛びついていたりする時は、
おすわりの練習にはあまり向いていません。

犬が飼い主さんに意識を向けられる状態になったら、
トレーニングを始めます。

最初から完璧に座らせようとしなくても大丈夫です。

大切なのは、犬が
「飼い主さんを見ると良いことがある」
と感じられることです。

② おやつを鼻先に近づける

次に、小さなおやつを手に持ち、
犬の鼻先に近づけます。

犬がおやつに注目したら、
そのままゆっくり上方向へ動かします。

おやつを高く上げすぎると、
犬がジャンプしてしまうことがあります。

鼻先から少し上、
犬が自然に見上げられる位置を意識しましょう。

犬が上を見上げると、
自然にお尻が下がりやすくなります。

この自然な動きを利用して、
おすわりにつなげていきます。

③ お尻が下がった瞬間に褒める

犬のお尻が少しでも下がったら、
すぐに褒めましょう。

最初から完全なおすわりにならなくても大丈夫です。

少し腰が下がった。
座りかけた。
一瞬だけ座れた。

このような小さな成功でも、
すぐに「いい子」と褒めてあげます。

犬は、
「座る動きをすると褒められる」
と少しずつ理解していきます。

褒めるタイミングが遅れると、
何を褒められたのかわかりにくくなるため、
できた瞬間に伝えることが大切です。

④ 座った瞬間に「おすわり」と言う

犬が座る動きに慣れてきたら、
座る瞬間に「おすわり」と声をかけます。

最初から何度も
「おすわり、おすわり」と繰り返すより、
行動と言葉を結びつける方が覚えやすくなります。

流れとしては、

おやつを鼻先に近づける

少し上へ動かす

犬が座る

「おすわり」と言う

すぐに褒めてごほうび

この順番で繰り返します。

慣れてくると、
おやつの誘導がなくても
「おすわり」の合図だけで座れるようになります。

⑤ 少しずつおやつの誘導を減らす

おすわりができるようになってきたら、
少しずつおやつの誘導を減らしていきます。

最初はおやつを見せながら。
次に、おやつを持っているふりで。
慣れてきたら、手の動きだけで。
最後は言葉だけで。

このように、段階的に進めましょう。

急におやつをなくすと、
犬が戸惑うことがあります。

おやつを減らしても、
声で褒めることは続けてください。

犬にとって、
飼い主さんに褒められることも
大切なごほうびになります。


おすわりを覚えない時の原因

① おやつの位置が高すぎる

おやつを高く上げすぎると、
犬が座るのではなく、
ジャンプして取ろうとすることがあります。

おすわりを教える時は、
おやつを犬の鼻先から少し上へ動かす程度で十分です。

犬が飛びついてしまう場合は、
おやつの位置が高すぎるか、
動かし方が速すぎる可能性があります。

ゆっくり、低めの位置で誘導しましょう。

② 練習場所が落ち着かない

音が大きい場所や、
人の出入りが多い場所では、
犬が集中しにくくなります。

特に子犬は、
少しの物音や動きにも反応しやすいです。

最初は、静かな部屋で練習し、
慣れてきたら少しずつ場所を変えていきましょう。

いきなり外や刺激の多い場所で練習すると、
うまくできないことがあります。

③ 褒めるタイミングが遅い

おすわりのしつけでは、
褒めるタイミングがとても重要です。

犬が座ってから数秒後に褒めても、
何を褒められたのか理解しにくくなります。

座った瞬間に褒めることで、
犬は「今の行動が正解だった」と覚えやすくなります。

④ 飼い主さんが焦っている

犬がなかなか座らないと、
つい何度も指示を出したくなります。

しかし、
「おすわり、おすわり」と繰り返しすぎると、
犬が混乱してしまうことがあります。

また、飼い主さんの声が強くなると、
犬が緊張して動けなくなる場合もあります。

できない時は、
一度練習をやめて、
時間を置いてから再開しましょう。


おすわりを教える時の注意点

おすわりを教える時は、
犬の体を無理に押さえつけないようにしましょう。

お尻を強く押して座らせると、
犬が嫌がったり、
トレーニングに苦手意識を持ったりすることがあります。

また、腰や足に不安がある犬の場合、
無理に座らせることで負担になる可能性もあります。

特に、

・シニア犬
・足腰が弱い犬
・膝や股関節に不安がある犬
・座る時に痛そうにする犬

このような場合は、無理に練習せず、
犬の様子を見ながら進めましょう。

座りたがらない、
後ろ足をかばう、
立ち上がりにくいなどの様子があれば、
しつけではなく体の違和感が関係していることもあります。

気になる場合は、
動物病院へ相談することも大切です。


やってはいけない教え方

犬におすわりを教える時、
次のような方法は避けましょう。

・できないからと叱る
・お尻を強く押して座らせる
・長時間練習する
・大きな声で何度も指示する
・犬が嫌がっているのに続ける
・興奮している時に無理に練習する

おすわりは、犬を押さえつけるためのものではありません。

飼い主さんとの信頼関係を作りながら、
落ち着く練習として覚えていくものです。

失敗しても叱らず、
できた瞬間を見つけて褒めることが大切です。

犬が集中できなくなったら、
その日の練習は終わりにしても問題ありません。

「もう少しやりたい」と思うくらいで終わる方が、
次の練習にも前向きになりやすいです。


まとめ|おすわりは落ち着く練習にもなる基本しつけ

犬のおすわりは、
初心者でも始めやすい基本のしつけです。

おすわりを覚えることで、
ごはん前や散歩前、来客時など、
犬が興奮しやすい場面でも落ち着きやすくなります。

教える時のポイントは、
犬が自然に座る動きを引き出すことです。

おやつを鼻先から少し上へ動かし、
お尻が下がった瞬間に褒める。
座れたら「おすわり」と声をかけ、
少しずつ言葉と行動を結びつけていきましょう。

できない時に叱ったり、
無理にお尻を押して座らせたりする必要はありません。

大切なのは、
犬が「できた」「褒められた」「楽しい」
と感じられることです。

短い時間で楽しく練習しながら、
愛犬のペースに合わせて少しずつ覚えさせていきましょう。


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