
今までトイレができていた愛犬が、
急に失敗するようになると心配になりますよね。
「前はちゃんとできていたのに」
「急に違う場所でおしっこをするようになった」
「叱った方がいいのか、もう一度教えるべきなのかわからない」
このように悩む飼い主さんは多いです。
犬がトイレを失敗するようになった時、
単なるわがままや反抗と決めつけるのはよくありません。
環境の変化、ストレス、トイレ環境の問題、
加齢、体調不良など、さまざまな原因が関係していることがあります。
特に、今まで問題なくできていた犬が急に失敗する場合は、
しつけだけでなく、体のサインも確認することが大切です。
この記事では、
・犬が急にトイレを失敗するようになる原因
・再トレーニングを始める前に確認すること
・叱らずにやり直す手順
・トイレ環境の見直し方
・動物病院に相談した方がいいサイン
をわかりやすく解説します。
犬がトイレを失敗するようになった時にまず考えること

犬が急にトイレを失敗するようになった時、
まず考えたいのは、
「わざと困らせているわけではない」ということです。
犬は人間のように、
飼い主さんを困らせようとしてトイレを失敗するわけではありません。
今までできていたことが急にできなくなった時は、
何か理由があると考えた方が自然です。
たとえば、
・トイレの場所がわかりにくくなった
・トイレシートが汚れていた
・生活リズムが変わった
・留守番時間が長くなった
・不安やストレスがある
・体調に変化がある
・シニア期に入り我慢しにくくなった
このような原因が関係していることがあります。
そのため、まずは叱る前に、
「いつ、どこで、どんなふうに失敗しているのか」を確認しましょう。
トイレ失敗は、
しつけの後戻りに見えることもありますが、
実際には環境や体調の変化がきっかけになっている場合もあります。
急にトイレを失敗する主な原因
犬が急にトイレを失敗するようになる原因は、
ひとつではありません。
しつけの問題だけでなく、
生活環境や体調も含めて確認することが大切です。
① トイレの場所や環境が変わった
引っ越しや模様替え、
ケージやトイレトレーの位置変更などがあると、
犬がトイレの場所に迷うことがあります。
人間にとっては少しの変化でも、
犬にとっては大きな変化になることがあります。
たとえば、
・トイレを別の部屋に移動した
・トイレトレーを新しくした
・シートの種類を変えた
・サークルの配置を変えた
・床材やマットを変えた
このような小さな変化でも、
犬が戸惑って失敗することがあります。
② トイレが汚れている
犬の中には、
汚れたトイレシートを嫌がる子もいます。
一度使ったシートを避けて、
別の場所で排泄してしまうことがあります。
特にきれい好きな犬は、
少し汚れているだけでもトイレを避ける場合があります。
「まだ少ししか汚れていない」と思っても、
犬にとっては不快に感じている可能性があります。
急に失敗が増えた場合は、
シートの交換頻度も見直してみましょう。
③ 行動範囲が広がりすぎた
トイレを覚えたと思って、
急に部屋全体を自由にさせると、
トイレまで戻れず失敗することがあります。
特に子犬や若い犬は、
遊びに夢中になっているうちに、
排泄のタイミングを逃してしまうことがあります。
また、トイレの場所を覚えていても、
距離が遠いと間に合わないことがあります。
この場合は、
一度行動範囲を狭くして、
成功しやすい環境に戻すことが大切です。
④ ストレスや不安がある
犬はストレスや不安を感じると、
トイレの失敗が増えることがあります。
たとえば、
・留守番時間が長くなった
・家族の生活リズムが変わった
・来客が増えた
・新しいペットが増えた
・引っ越しをした
・大きな音や工事音が続いている
このような変化があると、
犬が落ち着かなくなり、
排泄のリズムが乱れることがあります。
不安が強い犬では、
飼い主さんがいない時にだけ失敗することもあります。
⑤ 加齢による変化
シニア犬になると、
若い頃と同じようにトイレを我慢できなくなることがあります。
足腰が弱くなってトイレまで行きにくい。
寝起きに間に合わない。
認知機能の変化でトイレの場所がわかりにくくなる。
このような理由で、
トイレ失敗が増えることがあります。
シニア犬の場合は、
「しつけができなくなった」と考えるより、
体の変化に合わせて環境を整えることが大切です。
⑥ 体調不良が関係している
急にトイレ失敗が増えた場合、
膀胱炎、尿路トラブル、下痢、痛み、内臓の病気などが
関係していることもあります。
犬の室内排泄の失敗には、
不完全なしつけや環境要因だけでなく、
尿や便の回数・量に影響する病気、排泄時の痛み、加齢による認知や筋力の変化などが関係することがあります。
特に、
・おしっこの回数が急に増えた
・少量ずつ何度もする
・血尿がある
・水を飲む量が増えた
・下痢や嘔吐がある
・元気や食欲がない
・排泄時に痛そうにする
このような変化がある場合は、
しつけではなく体調の問題かもしれません。
この場合は、再トレーニングだけで対応しようとせず、
動物病院へ相談しましょう。
再トレーニング前に確認したいチェックポイント

トイレの再トレーニングを始める前に、
まずは原因を整理しましょう。
原因がわからないまま練習を始めても、
同じ失敗を繰り返してしまうことがあります。
確認したいポイントは次の通りです。
・いつ失敗するのか
・どこで失敗するのか
・おしっこか、うんちか
・失敗する時間帯は決まっているか
・トイレの場所やシートを変えたか
・留守番中だけ失敗するのか
・水を飲む量が増えていないか
・おしっこの回数や色に変化はないか
・下痢や軟便はないか
・足腰の痛みや歩きにくさはないか
このように記録していくと、
原因が見えやすくなります。
たとえば、
留守番中だけ失敗するなら不安が関係しているかもしれません。
寝起きに失敗するなら、
トイレまで間に合っていない可能性があります。
毎回同じ場所で失敗するなら、
その場所にニオイが残っていることも考えられます。
急におしっこの回数が増えた場合は、
体調不良の可能性もあるため注意が必要です。
犬のトイレ再トレーニング方法

トイレの再トレーニングでは、
最初に教えた時と同じように、
成功しやすい環境へ一度戻すことが大切です。
「前はできていたから大丈夫」と考えず、
もう一度、基本からやり直しましょう。
① 一度、行動範囲を狭くする
トイレ失敗が増えている時は、
一時的に犬の行動範囲を狭くしましょう。
部屋全体を自由にしていると、
トイレまで戻れず失敗することがあります。
サークルやケージ、部屋の一部など、
犬がトイレの場所を見つけやすい範囲にします。
成功が増えてきたら、
少しずつ行動範囲を広げます。
いきなり元の広さに戻すのではなく、
段階的に広げることが大切です。
② トイレの場所をわかりやすくする
トイレの場所がわかりにくいと、
犬は迷ってしまいます。
特に、模様替えや引っ越し後は、
トイレの位置をはっきりさせることが大切です。
トイレ周りに物を置きすぎない。
寝床や食事場所と近すぎないようにする。
犬が安心して行ける場所に置く。
このような工夫をしましょう。
シニア犬や足腰が弱い犬の場合は、
トイレまでの距離を短くすることも大切です。
必要であれば、
トイレを複数置く方法もあります。
③ 排泄しやすいタイミングで誘導する
再トレーニングでは、
排泄しやすいタイミングでトイレへ誘導します。
おすすめのタイミングは次の通りです。
・寝起き
・食後
・水を飲んだ後
・遊んだ後
・散歩の前後
・留守番の後
・そわそわし始めた時
犬が床のニオイを嗅ぐ、
くるくる回る、
落ち着かない様子を見せる場合は、
排泄したいサインかもしれません。
そのタイミングでトイレへ誘導し、
成功したらすぐに褒めましょう。
④ 成功した瞬間に褒める
トイレ再トレーニングで大切なのは、
成功した瞬間に褒めることです。
時間が経ってから褒めても、
犬は何を褒められたのか理解しにくくなります。
トイレで排泄できたら、
その場ですぐに褒めましょう。
「できたね」
「いい子」
「上手だね」
と優しく声をかけます。
ごほうびを使う場合も、
成功した直後に与えるのがポイントです。
犬は、
「この場所でトイレをすると良いことがある」
と少しずつ思い出していきます。
⑤ 失敗した場所のニオイをしっかり消す
犬はニオイを頼りに排泄場所を判断します。
失敗した場所にニオイが残っていると、
そこをトイレだと思って繰り返すことがあります。
人間にはわからない程度のニオイでも、
犬には残っている場合があります。
失敗した場所は、
ペット用の消臭スプレーなどで
しっかり掃除しましょう。
同じ場所で何度も失敗する場合は、
ニオイが残っている、
またはその場所が犬にとって排泄しやすい場所になっている可能性があります。
⑥ 成功が続くまで焦って自由にしすぎない
再トレーニングで少し成功すると、
すぐに以前と同じ生活に戻したくなるかもしれません。
しかし、ここで急に自由範囲を広げると、
また失敗が増えることがあります。
成功が数日続いたら、
少しだけ範囲を広げる。
また成功が続いたら、
さらに少し広げる。
このように、段階的に戻すことが大切です。
失敗しやすい場所への対策
犬が毎回同じ場所で失敗する場合、
その場所への対策も必要です。
カーペットやマットで失敗する場合
カーペットやマットは、
足裏の感触がトイレシートに似ていることがあります。
そのため、犬がトイレと勘違いすることがあります。
再トレーニング中は、
失敗しやすいマットを一時的に片付けるのも方法です。
どうしても敷く必要がある場合は、
犬が自由に入れないようにするなど、
環境を調整しましょう。
ソファやベッドで失敗する場合
ソファやベッドで失敗する場合は、
犬がその場所を安心できる排泄場所だと感じている可能性があります。
また、シニア犬や体調不良の場合、
寝起きに間に合わず失敗することもあります。
まずは、その場所へのアクセスを制限しましょう。
同時に、近くにトイレを置く、
寝起きにすぐ誘導するなどの対策を行います。
玄関や廊下で失敗する場合
玄関や廊下で失敗する犬は、
外に行きたい、散歩前に我慢できない、
トイレまでの動線がわかりにくいなどの理由が考えられます。
散歩前にそわそわしている場合は、
外へ出る前に室内トイレへ誘導してみましょう。
また、トイレまでの道に物が多いと、
犬が行きにくくなることがあります。
トイレまでの動線をわかりやすく整えることも大切です。
叱ってはいけない理由

犬がトイレを失敗した時に、
大きな声で叱るのは逆効果になることがあります。
犬は、
「トイレの場所を間違えた」と理解するより、
「排泄すると怒られる」と覚えてしまう場合があります。
その結果、
・飼い主さんの前で排泄しなくなる
・隠れて排泄する
・トイレを我慢する
・排泄後に不安そうにする
・トイレトレーニングが進みにくくなる
このような状態になることがあります。
また、失敗してから時間が経って叱っても、
犬は何に対して怒られているのかわかりません。
トイレ失敗を見つけた時は、
犬を責めず、静かに片付けましょう。
そして、次に成功しやすい環境を作ることに意識を向けます。
トイレのしつけは、
失敗を責めるより、
成功を増やす方が効果的です。
動物病院に相談した方がいいサイン
急にトイレ失敗が増えた場合、
しつけだけで判断しないことが大切です。
特に、排泄の回数や量、色、犬の元気に変化がある場合は、
体調不良が関係している可能性があります。
犬の室内排泄の原因には、
行動や環境だけでなく、尿路感染、膀胱の炎症や結石、糖尿病、腎臓病、クッシング病などの医療的な要因が含まれることがあります。
次のようなサインがある場合は、
動物病院へ相談しましょう。
・急におしっこの回数が増えた
・少量ずつ何度もおしっこをする
・血尿がある
・おしっこの色やニオイがいつもと違う
・水を飲む量が急に増えた
・下痢や嘔吐がある
・元気や食欲がない
・排泄時に痛そうにする
・トイレまで間に合わない
・シニア犬で急に失敗が増えた
・寝ている間に漏れている
特に、血尿や強い痛み、何度もトイレに行くのに出ない様子がある場合は、
早めの受診が大切です。
また、留守番中だけ失敗する、
飼い主さんがいない時に排泄や破壊行動がある場合は、
不安や留守番ストレスが関係していることもあります。
留守中の様子を動画で確認すると、原因を考える手がかりになる場合があります。
再発を防ぐ生活習慣のコツ

トイレ再トレーニングで成功が増えてきたら、
再発を防ぐための生活習慣も整えましょう。
トイレの場所を頻繁に変えない
犬がトイレを覚え直している時期は、
トイレの場所を頻繁に変えないようにしましょう。
場所が変わると、
犬が混乱して失敗しやすくなります。
どうしても移動する必要がある場合は、
一気に移動せず、少しずつ場所をずらすと安心です。
シートを清潔に保つ
汚れたシートを嫌がる犬もいます。
こまめにシートを交換し、
犬が使いやすい状態を保ちましょう。
特に多頭飼いの場合は、
他の犬が使ったシートを嫌がることもあります。
生活リズムを整える
食事、散歩、睡眠、トイレのタイミングが整うと、
排泄リズムも安定しやすくなります。
毎日大きく時間が変わると、
犬もタイミングをつかみにくくなります。
できる範囲で、
生活リズムを整えてあげましょう。
H3 シニア犬は環境を変えてあげる
シニア犬の場合は、
若い頃と同じ環境ではトイレが難しくなることがあります。
トイレまでの距離を短くする。
滑りにくいマットを敷く。
寝床の近くにトイレを増やす。
段差を減らす。
このような工夫で、
失敗を減らせる場合があります。
成功した時の褒め方を続ける
再トレーニングがうまくいっても、
成功した時に褒める習慣は続けましょう。
犬にとって、
「ここでトイレをすると褒められる」
という経験は大切です。
成犬でもシニア犬でも、
褒められることで正しい行動を続けやすくなります。
まとめ|トイレ失敗は叱らず原因確認とやり直しが大切
犬が急にトイレを失敗するようになった時は、
まず原因を確認することが大切です。
今までできていた犬が失敗するようになった場合、
単なるしつけの問題ではなく、
環境変化、ストレス、加齢、体調不良などが関係していることがあります。
まずは、
・いつ失敗するのか
・どこで失敗するのか
・おしっこか、うんちか
・生活環境に変化はなかったか
・体調の変化はないか
を確認しましょう。
再トレーニングでは、
一度行動範囲を狭くし、
トイレの場所をわかりやすくして、
排泄しやすいタイミングで誘導します。
成功したらすぐ褒める。
失敗したら静かに片付ける。
ニオイをしっかり消す。
この基本を繰り返すことで、
犬は少しずつトイレの習慣を取り戻しやすくなります。
大切なのは、
失敗を責めることではありません。
犬が成功しやすい環境を整え、
もう一度わかりやすく教えてあげることです。
また、おしっこの回数が増えた、血尿がある、
水を飲む量が増えた、元気や食欲がない、
シニア犬で急に失敗が増えたなどの場合は、
しつけだけで判断せず、早めに動物病院へ相談しましょう。
トイレ失敗は、
愛犬からの小さなサインかもしれません。
焦らず原因を見つけながら、
愛犬のペースに合わせて再トレーニングを進めていきましょう。
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