犬の留守番のしつけ方とは?ひとりで待てない時の練習方法を解説

愛犬を留守番させる時に、
吠えたり鳴いたり、落ち着かない様子を見せることはありませんか?

「少し出かけるだけで不安そうにする」
「留守番中に吠えていないか心配」
「帰宅すると部屋が荒れている」

このように悩む飼い主さんは多いです。

犬にとって留守番は、
最初から当たり前にできるものではありません。

特に子犬や迎えたばかりの犬は、
飼い主さんがいない時間に不安を感じやすいことがあります。

大切なのは、
いきなり長時間ひとりにするのではなく、
短い時間から少しずつ慣らすことです。

この記事では、

・犬が留守番を苦手にする理由
・留守番前に整えたい環境
・初心者でもできる練習方法
・吠える・鳴く時の対策
・やってはいけない対応

をわかりやすく解説します。


犬が留守番を苦手にするのはなぜ?

犬が留守番を苦手にする理由は、
単に甘えているからだけではありません。

犬は群れで行動する性質があり、
飼い主さんと離れることに不安を感じる場合があります。

特に、まだ家に慣れていない犬や、
子犬、環境変化があった犬は、
ひとりの時間に戸惑いやすいです。

① ひとりで過ごすことに慣れていない

家に迎えたばかりの犬は、
飼い主さんがそばにいる状態に安心しやすいです。

そのため、急にひとりになると、
不安になって吠えたり鳴いたりすることがあります。

留守番は、
「飼い主さんがいなくても大丈夫」
と少しずつ覚えていく必要があります。

② 留守番が嫌な経験になっている

過去に長時間ひとりにされた経験や、
留守番中に怖い音がした経験があると、
留守番に不安を感じやすくなります。

また、飼い主さんが出かける前に毎回バタバタしたり、
強く声をかけすぎたりすると、
犬が「これから嫌な時間が始まる」と感じることもあります。

③ 退屈している

留守番中にすることがないと、
犬が退屈して吠えたり、
いたずらをしたりすることがあります。

特に若い犬や活発な犬は、
エネルギーが余っていると落ち着きにくいです。

退屈対策として、
留守番前の軽い散歩や知育トイを活用する方法もあります。

④ 飼い主さんへの依存が強い

普段から常に飼い主さんの後をついて回る犬は、
ひとりになることが苦手な場合があります。

トイレや別室に行くだけで鳴く、
姿が見えないと落ち着かない、
帰宅時に強く興奮する。

このような様子がある場合は、
日常の中で少しずつ距離を取る練習も必要です。


留守番のしつけを始める前に準備すること

留守番のしつけでは、
犬が安心して過ごせる環境を作ることが大切です。

準備したいものは次の通りです。

・落ち着いて休める寝床
・新鮮な水
・安全に使えるおもちゃ
・トイレ環境
・室温管理
・危険物を片付けたスペース

留守番中は、
飼い主さんがすぐに対応できません。

そのため、犬が誤飲しそうなもの、
噛むと危険なコード、
倒れやすい家具や小物などは、
あらかじめ片付けておきましょう。

また、ケージやサークルを使う場合は、
そこが罰の場所ではなく、
安心して過ごせる場所になっていることが大切です。

ハウスのしつけと組み合わせると、
留守番中も落ち着きやすくなります。


犬の留守番のしつけ方

① まずは数秒だけ離れる

留守番の練習は、
いきなり外出するところから始める必要はありません。

最初は、家の中で数秒だけ犬から離れる練習をします。

犬が落ち着いている時に、
飼い主さんが別室へ移動します。

数秒たったら戻り、
犬が落ち着いていれば優しく褒めます。

最初は、
「飼い主さんが離れてもすぐ戻ってくる」
と覚えてもらうことが大切です。

② 戻る時は大げさに反応しない

犬が待てた時に褒めることは大切ですが、
戻った時に大げさに喜びすぎると、
犬の興奮が強くなることがあります。

帰宅や再会が毎回大イベントになると、
犬は飼い主さんがいない時間をより強く意識しやすくなります。

戻った時は、
落ち着いた声で「いい子」と褒める程度にしましょう。

犬が興奮している場合は、
少し落ち着いてから声をかけます。

③ 少しずつ時間を伸ばす

数秒離れても落ち着いていられるようになったら、
少しずつ時間を伸ばします。

最初は5秒。
次に10秒。
慣れたら30秒、1分、3分。

このように、段階的に進めましょう。

急に30分や1時間に伸ばすと、
犬が不安になりやすくなります。

途中で吠えたり鳴いたりする場合は、
時間が長すぎた可能性があります。

その時は、もう一度短い時間に戻して練習しましょう。

④ 外出の合図を特別にしすぎない

鍵を持つ、バッグを持つ、上着を着るなど、
犬は飼い主さんの外出前の行動をよく見ています。

毎回その流れで長い留守番になると、
犬は外出前から不安になりやすいです。

普段から、鍵を持ってすぐ戻る、
バッグを持って部屋を歩くだけ、
上着を着てすぐ脱ぐなど、
外出の合図を特別にしすぎない練習も役立ちます。

犬にとって、
「この動きがあっても必ず留守番とは限らない」
と感じられるようにしていきましょう。

⑤ 安全なおもちゃや知育トイを使う

留守番中の退屈対策として、
安全なおもちゃや知育トイを使う方法もあります。

ただし、誤飲や破損の心配があるものは避けましょう。

最初は飼い主さんが見ている時に使い、
安全に遊べるか確認してから留守番時に活用します。

犬が集中できるものがあると、
ひとりの時間を過ごしやすくなる場合があります。


留守番中に吠える・鳴く時の対策

留守番中に吠える・鳴く場合は、
まず原因を確認しましょう。

不安なのか、退屈なのか、
外の音に反応しているのかによって、
対策は変わります。

不安で吠える場合

飼い主さんがいなくなることに不安を感じている場合は、
短時間から慣らす練習が必要です。

いきなり長く留守番させるのではなく、
数秒から始めて、少しずつ時間を伸ばしましょう。

また、日常の中で、
飼い主さんが別室にいても落ち着ける練習をしておくと、
留守番にもつながりやすくなります。

退屈で吠える場合

留守番中にすることがなく、
退屈で吠える犬もいます。

留守番前に軽く散歩をする、
知育トイを用意する、
安全に休める環境を作るなど、
ひとりでも過ごしやすい工夫をしましょう。

ただし、留守番前に激しく遊ばせすぎると、
かえって興奮が残る場合もあります。

落ち着ける程度の運動を意識しましょう。

外の音に反応して吠える場合

外の人の声や車の音、インターホンなどに反応して吠える犬は、
音への警戒心が関係していることがあります。

窓の外が見えすぎる場合は、
カーテンを閉めるなどして刺激を減らすのも方法です。

また、ハウスや寝床を、
外の音が響きにくい場所へ移動するだけでも
落ち着きやすくなる場合があります。


留守番前後に気をつけたいこと

留守番のしつけでは、
出かける前後の接し方も大切です。

出かける前に大げさに声をかけない

「ごめんね」
「すぐ帰るからね」
と何度も声をかけると、
犬がかえって不安になる場合があります。

出かける前は、
できるだけ落ち着いた雰囲気を保ちましょう。

特別な出来事にしすぎないことが大切です。

帰宅後すぐに興奮させない

帰宅時に犬が飛びついたり、
激しく興奮したりする場合は、
すぐに大きな声で反応しないようにしましょう。

犬が少し落ち着いてから、
優しく声をかけます。

これにより、
飼い主さんの外出と帰宅が大きな興奮イベントになりにくくなります。

留守番前にトイレを済ませる

留守番中にトイレを我慢しすぎると、
犬にとってストレスになることがあります。

出かける前に、
トイレを済ませられるようにしておきましょう。

子犬やシニア犬は、
排泄の間隔が短いこともあるため、
長時間の留守番には注意が必要です。


留守番でやってはいけない対応

犬の留守番のしつけで、
次のような対応は避けましょう。

・いきなり長時間ひとりにする
・吠えたからと強く叱る
・帰宅後にいたずらを叱る
・留守番前に大げさに不安そうにする
・ケージを罰の場所にする
・退屈対策をまったくしない
・体調が悪そうな日に無理に留守番させる

帰宅後に部屋が荒れていても、
時間が経ってから叱っても、
犬は何に対して怒られているのか理解しにくいです。

留守番中のいたずらは、
不安や退屈、環境の問題が関係していることもあります。

叱るよりも、
危険なものを片付ける、
短時間から慣らす、
安心できる場所を作るなどの対策を優先しましょう。


なかなか慣れない時に確認したいこと

留守番にどうしても慣れない場合は、
犬の性格だけでなく、
生活環境や体調も確認しましょう。

留守番時間が長すぎないか

犬によって、
無理なく留守番できる時間には差があります。

子犬やシニア犬、持病のある犬は、
長時間の留守番が負担になることがあります。

最初から長い時間を目標にせず、
愛犬に合った時間から練習しましょう。

生活リズムが不安定ではないか

散歩や食事、睡眠の時間が毎日大きく変わると、
犬が落ち着きにくくなることがあります。

生活リズムを整えることで、
留守番中も休みやすくなる場合があります。

強い分離不安の可能性がないか

短時間でも激しく吠える、
よだれが多い、
自分の体を傷つける、
ドアやケージを壊そうとするなどの場合は、
強い不安が関係している可能性があります。

このような場合は、
無理に留守番練習を進めず、
動物病院や専門家に相談することも検討しましょう。


まとめ|留守番は短時間から安心して待つ練習をしよう

犬の留守番は、
最初から自然にできるものではありません。

特に子犬や迎えたばかりの犬は、
飼い主さんと離れることに不安を感じやすいです。

留守番のしつけでは、
いきなり長時間ひとりにするのではなく、
数秒から少しずつ慣らすことが大切です。

まずは家の中で短時間離れる。
落ち着いて待てたら褒める。
少しずつ時間を伸ばす。

この流れを繰り返すことで、
犬は「飼い主さんがいなくても戻ってくる」と覚えていきます。

また、留守番中に安心して過ごせる環境作りも重要です。

寝床、水、トイレ、安全なおもちゃ、室温管理などを整え、
犬が落ち着いて休める状態を作りましょう。

吠える、鳴く、いたずらする場合も、
ただ叱るのではなく、
不安・退屈・環境・体調などの原因を確認することが大切です。

愛犬のペースに合わせて、
無理なく留守番に慣らしていきましょう。


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