
愛犬のおしっこの色がいつもより濃いと、
「水分不足かな?」
「血尿なのかな?」
「病気のサインでは?」
と心配になりますよね。
犬の尿の色は、
飲水量や気温、運動量、体調によって変化することがあります。
一時的に濃い黄色になるだけなら、
水分不足や朝一番の尿が関係していることもあります。
しかし、
尿が赤い、茶色い、オレンジ色、濁っている、
においが強い、排尿時に痛がる、元気がないなどの症状がある場合は注意が必要です。
犬の尿の色が濃い時には、
脱水、膀胱炎、尿路結石、腎臓病、肝臓や胆のうの病気、黄疸、溶血など、
さまざまな原因が考えられます。
この記事では、
・犬の正常な尿の色
・尿の色が濃くなる主な原因
・色別に注意したい病気
・すぐ受診すべき危険サイン
・自宅でできるチェック
・やってはいけないこと
をわかりやすく解説します。
犬の正常な尿の色とは?

犬の正常な尿の色は、
一般的に薄い黄色から黄色です。
ただし、尿の色はいつも同じではありません。
たとえば、
・朝一番の尿
・水をあまり飲んでいない時
・暑い日
・運動後
・長時間トイレを我慢した後
には、いつもより濃い黄色に見えることがあります。
これは、尿が濃縮されているためです。
一方で、
いつも濃い尿が続く場合や、
赤・茶色・オレンジ色・濁りがある場合は注意が必要です。
特に、
尿の色の変化に加えて、
元気がない、食欲がない、吐く、排尿時に痛がる、頻尿、尿が出にくいなどがある場合は、
体調トラブルが関係している可能性があります。
犬の尿の色が濃い時に確認したいポイント
尿の色が濃い時は、
色だけで判断せず、排尿の様子や体調も確認しましょう。
① いつから濃いのか
まず確認したいのは、
尿の色がいつから濃いのかです。
一時的に1回だけ濃いのか、
数日続いているのかで注意度が変わります。
たとえば、
・朝だけ濃い
・暑い日だけ濃い
・毎回濃い
・急に茶色っぽくなった
・赤みがある
・尿の量も減っている
などを確認しましょう。
一時的な濃い黄色なら水分量が関係していることもあります。
しかし、毎回濃い、色が明らかに異常、他の症状もある場合は受診をおすすめします。
② 尿の量は多いか少ないか
尿の色だけでなく、量も大切です。
・尿の量が少ない
・何度もトイレに行くのに少ししか出ない
・尿が出にくそう
・逆に尿の量が増えた
・水をよく飲むようになった
といった変化がないか確認しましょう。
尿が少なく濃い場合は、
脱水や尿路トラブルが関係していることがあります。
一方で、
水をよく飲んで尿量が増えている場合は、
腎臓病や糖尿病、ホルモンの病気なども考える必要があります。
③ 排尿時に痛がっていないか
尿の色が濃く、排尿時に痛がる場合は、
膀胱炎や尿路結石などが関係していることがあります。
たとえば、
・排尿姿勢を何度もとる
・少しずつしか出ない
・排尿中に鳴く
・陰部を気にする
・血尿がある
・尿のにおいが強い
といった様子です。
尿が出にくい、または出ない場合は緊急性が高いことがあります。
特にオス犬で尿が出ない場合は、
尿道閉塞の可能性もあるため、すぐに動物病院へ連絡してください。
④ 元気や食欲はあるか
尿の色が濃いだけでなく、
元気や食欲が落ちている場合は注意が必要です。
特に、
・食欲がない
・ぐったりしている
・吐く
・下痢をする
・発熱していそう
・白目や歯ぐきが黄色い
・歯ぐきが白い
・呼吸が荒い
といった症状がある場合は、
腎臓、肝臓、胆のう、血液の病気などが関係している可能性があります。
犬の尿の色が濃くなる主な原因

犬の尿の色が濃くなる原因は、
軽い水分不足から病気までさまざまです。
ここでは、特に考えられる原因を整理します。
① 水分不足
犬の尿が濃くなる原因として多いのが、
水分不足です。
水を飲む量が少ないと、
体が水分を保とうとして尿が濃くなります。
特に、
・暑い日
・運動後
・水をあまり飲まない
・ドライフード中心
・長時間トイレを我慢した
・体調不良で水を飲めない
場合に見られることがあります。
ただし、
水分不足だけだと思っていたら、
実は病気で水を飲めない、尿が出にくいということもあります。
尿の色が濃い状態が続く場合は注意しましょう。
② 暑さや運動後
暑い日や運動後は、
体の水分が失われやすくなります。
その結果、
尿が濃く見えることがあります。
運動後や散歩後に一時的に濃い黄色になる程度で、
その後に水を飲み、元気もあり、尿の色が戻るなら、
大きな問題ではないこともあります。
ただし、
・ぐったりしている
・ハアハアが止まらない
・水を飲まない
・吐く
・尿がかなり少ない
場合は、熱中症や脱水の可能性もあるため注意してください。
③ 膀胱炎・尿路感染
膀胱炎や尿路感染でも、
尿の色やにおいが変わることがあります。
よく見られる症状は、
・頻尿
・少量ずつ何度も出る
・排尿時に痛がる
・尿が濁る
・尿のにおいが強い
・血尿がある
・陰部をなめる
などです。
膀胱炎では、
尿の色が濃いだけでなく、
赤っぽく見えたり、濁ったりすることがあります。
特に血尿がある場合は、
早めに尿検査を受けましょう。
④ 尿路結石
尿路結石でも、
尿の色が変わることがあります。
結石が膀胱や尿道を刺激すると、
血尿や排尿時の痛みが出ることがあります。
特に注意したいのは、
・何度もトイレに行く
・少ししか尿が出ない
・排尿時に痛がる
・血尿がある
・尿が出にくい
・尿が出ない
という状態です。
尿が出ない状態は緊急です。
膀胱に尿がたまり続けると、
命に関わることがあります。
⑤ 腎臓病
腎臓病でも、
尿の色や量に変化が出ることがあります。
慢性腎臓病では、
初期には尿が薄くなり、水をよく飲むようになることもあります。
一方で、脱水や体調悪化があると、
尿が濃く見えることもあります。
腎臓病で注意したい症状は、
・水をよく飲む
・尿の量が増える
・食欲が落ちる
・体重が減る
・吐く
・元気がない
・口臭が強い
です。
シニア犬で尿の色や量が変わった場合は、
腎臓病も含めて検査を受けると安心です。
⑥ 肝臓・胆のうの病気
肝臓や胆のうの病気では、
尿が濃い黄色、オレンジ色、茶色っぽく見えることがあります。
これは、黄疸に関係するビリルビンという色素が尿に出ることがあるためです。
特に、
・白目が黄色い
・歯ぐきが黄色い
・皮膚が黄色っぽい
・尿がオレンジや茶色
・食欲がない
・吐く
・元気がない
場合は、黄疸の可能性があります。
黄疸が疑われる時は、
様子を見ずに早めに動物病院へ相談しましょう。
⑦ 溶血・血液の病気
赤血球が壊れる病気でも、
尿の色が濃くなることがあります。
溶血が起こると、
尿が赤褐色や茶色っぽく見えることがあります。
注意したい症状は、
・歯ぐきが白い
・歯ぐきが黄色い
・ぐったりしている
・呼吸が荒い
・尿が赤茶色
・元気がない
・食欲がない
です。
溶血性貧血などは緊急性が高いことがあります。
歯ぐきの色がおかしい、尿が赤茶色、ぐったりしている場合はすぐに受診してください。
⑧ 中毒
中毒でも、
尿の色が濃くなったり、赤茶色になったりすることがあります。
注意したいものには、
・玉ねぎ
・ネギ類
・チョコレート
・ぶどう、レーズン
・人間用の薬
・殺鼠剤
・農薬
・有害植物
・カビた食べ物
などがあります。
何かを食べたあとに、
尿の色が変わった、吐く、下痢をする、ぐったりしている場合は、
すぐに動物病院へ連絡してください。
尿の色別に注意したい病気

尿の色は、
原因を考えるヒントになります。
ただし、色だけで病気を断定することはできません。
他の症状とあわせて確認しましょう。
① 濃い黄色の尿
濃い黄色の尿は、
水分不足や朝一番の尿で見られることがあります。
一時的で、元気や食欲があり、
水を飲んだ後に色が戻るなら、
大きな問題ではないこともあります。
ただし、
毎回濃い、尿量が少ない、元気がない場合は注意が必要です。
② オレンジ色の尿
オレンジ色の尿は、
黄疸や肝臓・胆のうの異常と関係することがあります。
特に、
白目や歯ぐきが黄色い、食欲がない、吐く、元気がない場合は、
早めに受診してください。
③ 茶色い尿
茶色い尿は注意が必要です。
脱水で濃く見えることもありますが、
血液成分、ビリルビン、筋肉の障害、溶血などが関係することがあります。
特に、
・赤茶色
・コーラ色
・ぐったりしている
・歯ぐきが白い
・歯ぐきが黄色い
・嘔吐や食欲不振がある
場合は、緊急性が高い可能性があります。
④ 赤い尿
赤い尿は、
血尿の可能性があります。
原因には、
・膀胱炎
・尿路結石
・腎臓や膀胱の病気
・前立腺の病気
・腫瘍
・外傷
・中毒
などがあります。
赤い尿が出た場合は、
少量でも早めに尿検査を受けましょう。
⑤ 濁った尿
尿が濁っている場合は、
細菌感染、膀胱炎、結晶、尿路の炎症などが関係することがあります。
においが強い、頻尿、排尿時の痛みがある場合は、
膀胱炎や尿路感染が疑われます。
すぐに病院へ行くべき危険サイン

次のような症状がある場合は、
早めに動物病院へ相談してください。
・尿が赤い
・尿が茶色い
・尿がオレンジ色
・尿が濁っている
・排尿時に痛がる
・何度もトイレに行く
・少量しか出ない
・尿が出ない
・水を飲まない
・ぐったりしている
・食欲がない
・吐く
・発熱していそう
・白目や歯ぐきが黄色い
・歯ぐきが白い
・呼吸が荒い
・中毒が疑われるものを食べた
・シニア犬で尿の変化が続く
特に注意したいのは、
尿が出ない状態です。
尿が出ない場合、
尿道閉塞などの緊急疾患の可能性があります。
また、
茶色い尿+ぐったり+歯ぐきが白い
場合は、溶血や貧血などの血液の病気が関係している可能性があります。
オレンジ色の尿+白目や歯ぐきが黄色い
場合は、黄疸が疑われます。
これらは早めの検査が必要です。
自宅でできるチェック

尿の色が気になる時は、
次のポイントを確認しましょう。
・いつから色が濃いか
・毎回濃いのか
・朝だけ濃いのか
・尿の量は多いか少ないか
・排尿回数は増えたか
・排尿時に痛がるか
・水を飲む量は変わったか
・元気や食欲はあるか
・白目や歯ぐきが黄色くないか
・歯ぐきが白くないか
・吐く、下痢などはあるか
ペットシーツの写真を撮っておくと、
尿の色を説明しやすくなります。
可能であれば、
新鮮な尿を動物病院に持参すると尿検査に役立つことがあります。
ただし、採尿方法は病院によって指示が違うことがあるため、
事前に確認すると安心です。
尿の色が濃い時にやってはいけないこと
尿の色が濃い時、
自己判断で行うと危険なことがあります。
① 水を無理やり大量に飲ませる
水分不足が原因かもしれないと思って、
無理に大量の水を飲ませるのは避けましょう。
吐いてしまったり、
かえって体調を崩すことがあります。
水はいつでも飲めるようにし、
飲めない場合やぐったりしている場合は受診してください。
② 血尿を様子見しすぎる
赤い尿や血尿は、
膀胱炎や結石だけでなく、重い病気が関係することもあります。
少量だからと放置せず、
早めに尿検査を受けましょう。
③ 人間用の薬を使う
膀胱炎かもしれないと思って、
人間用の抗生物質や痛み止めを使うのは危険です。
犬に使えない薬や、
腎臓や肝臓に負担をかける薬もあります。
薬は必ず獣医師の指示で使いましょう。
④ フードやサプリだけで解決しようとする
尿の色が濃い原因は、
食事だけとは限りません。
腎臓病、肝臓病、胆のう疾患、膀胱炎、結石、溶血などが関係する場合があります。
フードやサプリで様子を見る前に、
異常が続く場合は原因を調べることが大切です。
ドッグフードや水分との関係

犬の尿の色には、
水分摂取や食事内容が関係することがあります。
ドライフード中心の犬では、
水をあまり飲まないと尿が濃く見えることがあります。
また、暑い時期や運動後は、
体内の水分が減りやすく、尿が濃くなることがあります。
日頃から意識したいのは、
・新鮮な水をいつでも飲めるようにする
・水入れを清潔にする
・複数の場所に水を置く
・飲水量の変化を見る
・尿の回数や色を観察する
・フード変更後の体調を見る
ことです。
ただし、
尿が赤い、茶色い、オレンジ色、濁っている場合は、
水分だけの問題とは限りません。
食事を見直すことは大切ですが、
異常な尿の色が続く場合は、
まず動物病院で検査を受けましょう。
受診時に伝えるとよいこと

動物病院を受診する時は、
次のことを伝えると診察がスムーズです。
・いつから尿の色が濃いか
・尿の色は濃い黄色、赤、茶色、オレンジ、濁りのどれか
・尿の量は増えたか減ったか
・排尿回数は増えたか
・排尿時に痛がるか
・尿が出にくそうか
・水を飲む量は変わったか
・食欲や元気の状態
・嘔吐や下痢の有無
・白目や歯ぐきの色
・最近食べたもの
・中毒が疑われるものを食べた可能性
・持病や服用中の薬
・シニア犬かどうか
可能であれば、
尿の色がわかるペットシーツの写真や、
新鮮な尿を持参すると参考になります。
採尿方法や持参方法は、
事前に動物病院へ確認すると安心です。
よくある質問
Q. 犬の尿が濃い黄色なら様子を見てもいいですか?
朝一番の尿や水分不足で一時的に濃い黄色になることはあります。
ただし、毎回濃い、尿量が少ない、元気がない、食欲がない、尿が赤や茶色に見える場合は受診をおすすめします。
Q. 赤い尿は血尿ですか?
赤い尿は血尿の可能性があります。
膀胱炎、尿路結石、腎臓や膀胱の病気などが関係することがあります。
少量でも早めに尿検査を受けましょう。
Q. 茶色い尿は危険ですか?
茶色い尿は注意が必要です。
脱水だけでなく、血液成分、黄疸、溶血、中毒などが関係することがあります。
ぐったりしている、歯ぐきが白い、白目が黄色い場合は早急に受診してください。
Q. 尿が濁っている時は膀胱炎ですか?
膀胱炎や尿路感染、結晶などが関係することがあります。
頻尿、排尿時の痛み、においの強さ、血尿がある場合は尿検査を受けましょう。
Q. 水を飲ませれば治りますか?
水分不足による濃い尿なら改善することもあります。
ただし、赤い尿、茶色い尿、オレンジ色の尿、濁り、元気消失、嘔吐などがある場合は、水分だけで解決できない病気の可能性があります。
まとめ|犬の尿の色が濃い時は、色と体調を一緒に確認
犬の尿の色は、
体調を知る大切なサインです。
正常な尿は、
薄い黄色から黄色程度です。
一時的に濃い黄色になる場合は、
水分不足や朝一番の尿、暑さ、運動後などが関係していることもあります。
しかし、
・赤い尿
・茶色い尿
・オレンジ色の尿
・濁った尿
・尿が出にくい
・尿が出ない
・排尿時に痛がる
・元気がない
・食欲がない
・白目や歯ぐきが黄色い
・歯ぐきが白い
場合は注意が必要です。
犬の尿の色が濃い原因には、
・水分不足
・脱水
・膀胱炎
・尿路結石
・腎臓病
・肝臓や胆のうの病気
・黄疸
・溶血
・中毒
などがあります。
尿の色だけで判断せず、
排尿回数、尿の量、元気、食欲、歯ぐきや白目の色も一緒に確認しましょう。
異常が続く場合や、
赤・茶色・オレンジ色の尿が見られる場合は、
早めに動物病院へ相談してください。
関連リンク(重要)
水を飲まない、尿が少ない場合は、犬が水を飲まない原因の記事も参考にしてください。
・犬が水を飲まない記事
水をよく飲む、尿量が増えた場合は、犬が水をよく飲む原因の記事も確認しておきましょう。
・犬が水をよく飲む記事
シニア犬で尿の量や色が変わった場合は、犬の腎臓病の記事もあわせて確認してください。
・犬の腎臓病の記事
オレンジ色の尿や白目・歯ぐきの黄色さがある場合は、犬の黄疸の記事も参考になります。
・犬の黄疸の記事
歯ぐきが白い、呼吸が荒い場合は、犬の歯ぐきが白い原因の記事も確認しておきましょう。
・犬の歯ぐきが白い記事
食欲が落ちている場合は、犬の食欲不振の記事も参考にしてください。
・犬の食欲がない記事
嘔吐を伴う場合は、犬が吐く原因の記事もあわせて確認しましょう。
・犬が吐く記事
感染症による腎臓や肝臓への影響が心配な場合は、犬レプトスピラ症の記事も確認してください。
・犬レプトスピラ症の記事
肝臓に関係する感染症が気になる方は、犬伝染性肝炎の記事も参考になります。
・犬伝染性肝炎の記事
日頃の体調管理には、安全なドッグフードの選び方も参考になります。
・安全なドッグフードの選び方
健康維持のために食事を見直したい方は、おすすめドッグフード比較記事も参考にしてください。
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