犬の目が白い原因とは?白内障・核硬化症・緑内障の違いと受診目安を解説

愛犬の黒目が、白っぽく見える。

目の奥が青白く濁っている。

片方の目だけ、白い膜がかかったように見える。

シニア犬だから年齢の変化なのか、それとも白内障なのか。

犬の目に白い濁りを見つけると、「見えなくなるのでは?」と心配になりますよね。

犬の目が白く見える原因としてよく知られているのは、白内障と核硬化症です。

しかし、白く見える場所によっては、角膜炎、角膜潰瘍、角膜浮腫、緑内障、ぶどう膜炎、角膜への脂質などの沈着が関係していることもあります。

特に注意したいのは、目の白さに加えて、

・急に白くなった
・片目だけ白い
・目を開けにくそうにする
・目をしょぼしょぼさせる
・白目が赤い
・涙や目やにが増えた
・前足や床で目をこする
・眼球が大きく見える
・物にぶつかる

といった変化がある場合です。

角膜の傷や緑内障など、短期間で悪化し、視力に影響する病気もあります。

一方、シニア犬で両目の奥が少し青白く見えるものの、痛みや視力低下がない場合は、加齢による核硬化症の可能性もあります。

ただし、白内障と核硬化症を家庭で正確に見分けることは困難です。瞳の奥が白く見えた時点で、一度眼科検査を受けることが勧められます。

この記事では、犬の目が白く見える原因、白内障と核硬化症の違い、片目だけ白い場合の注意点、すぐ受診すべき危険サイン、自宅で確認するポイントを解説します。

この記事でわかること

・犬の目が白く見える主な原因
・目の表面と奥が白い場合の違い
・白内障と核硬化症の違い
・角膜炎や緑内障で見られる危険サイン
・片目だけ白い場合に考えられること
・様子見できる可能性があるケース
・すぐ受診すべきケース
・自宅でできる確認と注意点


  1. 犬の目が白いとはどんな状態?
    1. 白い膜が見えるだけでは病名を判断できない
  2. 目のどこが白く見えるかを確認する
    1. 黒目の表面が白い
    2. 瞳孔の奥が白い
    3. 白い点や斑点が見える
  3. まず確認したい危険サイン
    1. 「白い+痛がる」は早めに受診する
  4. 犬の目が白く見える主な原因
    1. ① 核硬化症
    2. ② 白内障
    3. ③ 角膜炎・角膜潰瘍
    4. ④ 角膜浮腫
    5. ⑤ 緑内障
    6. ⑥ ぶどう膜炎
    7. ⑦ 角膜ジストロフィー・角膜変性症
    8. ⑧ 水晶体の位置の異常
  5. 白内障と核硬化症の違い
    1. シニア犬だから核硬化症とは限らない
  6. 片目だけ白い場合と両目が白い場合
    1. 両目が白い場合
  7. 様子見できる可能性があるケース
    1. 写真だけで経過観察し続けない
  8. すぐ受診すべきケース
  9. 子犬・成犬・シニア犬で注意点は違う
    1. 子犬の場合
    2. 成犬の場合
    3. シニア犬の場合
  10. 自宅でできる確認とケア
    1. 明るい場所で左右を確認する
    2. 視力の変化を確認する
    3. 目やにと涙を確認する
    4. 目をこすらせない
  11. 犬の目が白い時にやってはいけないこと
    1. 人間用の目薬を使う
    2. 以前処方された目薬を使い回す
    3. 目を強くこすったり洗ったりする
    4. 白内障用サプリだけで様子を見る
    5. 年齢のせいと決めつける
  12. 動物病院で行われる検査と治療
  13. 生活環境や食事との関係
    1. 視力が落ちている犬は家具の配置を変えすぎない
    2. 強い光と暗すぎる場所に注意する
    3. 食事だけで目の白さを改善しようとしない
  14. 受診時に伝えるとよいこと
  15. よくある質問
    1. Q. シニア犬の目が青白いのは老化ですか?
    2. Q. 白内障と核硬化症は自宅で見分けられますか?
    3. Q. 片目だけ白いのですが、様子を見ても大丈夫ですか?
    4. Q. 目が白いですが、痛がっていません
    5. Q. 犬の白内障は自然に治りますか?
    6. Q. 目が白い時に人間用の目薬を使えますか?
  16. まとめ|犬の目が白い時は「白い場所」と「痛み」を確認する
  17. 関連リンク(重要)
  18. 【最新版】私がおすすめする犬用品10選

犬の目が白いとはどんな状態?

犬の目が白い状態とは、黒目の表面や瞳孔の奥に、白色や青白い濁りが見える状態です。

飼い主さんからは、次のように見えることがあります。

・黒目に白い膜がかかっている
・目の奥が青白く見える
・瞳孔の中心が白い
・黒目に白い点や斑点がある
・片目全体が白っぽい
・光が当たると白く反射する
・以前より目が濁って見える

「目が白い」といっても、濁っている場所は同じとは限りません。

目の表面にある角膜が白い場合と、目の奥にある水晶体が白い場合では、考えられる原因や緊急性が異なります。

白い膜が見えるだけでは病名を判断できない

目の濁りは、白内障だけで起こるわけではありません。

角膜の傷やむくみでも、白い膜がかかったように見えます。

また、核硬化症のように、加齢に伴って目の奥が青白く見える変化もあります。

見た目だけで判断せず、白く見える場所、痛み、充血、涙、視力の変化を一緒に確認することが大切です。


目のどこが白く見えるかを確認する

犬の目が白く見えた時は、白さが目の表面にあるのか、瞳孔の奥にあるのかを確認します。

ただし、家庭での確認はあくまで目安です。

黒目の表面が白い

黒目の表面全体に白い膜がかかったように見える場合は、角膜のトラブルを考えます。

主な原因には、

・角膜炎
・角膜潰瘍
・角膜浮腫
・角膜ジストロフィー
・角膜変性症
・緑内障による角膜のむくみ

などがあります。

目をしょぼしょぼさせる、涙が多い、充血している場合は、痛みを伴う角膜疾患の可能性があります。

瞳孔の奥が白い

黒目の表面は透明に見えるものの、瞳孔の奥が白く見える場合は、水晶体の変化を考えます。

代表的なのは、

・白内障
・核硬化症
・水晶体の位置の異常

です。

白内障と核硬化症は見た目が似ているため、家庭での区別は難しいとされています。

白い点や斑点が見える

黒目の表面に白い点や丸い斑点が見える場合は、角膜に脂質やカルシウムなどが沈着する病気も考えます。

痛みや充血がないこともありますが、角膜の傷やほかの病気と区別するため、一度検査を受けることが大切です。


まず確認したい危険サイン

犬の目が白く見える時は、次の症状がないか確認してください。

・数時間から数日で急に白くなった
・片目だけ急に白くなった
・目を開けられない
・目をしょぼしょぼさせる
・まばたきが急に増えた
・前足や床で目をこする
・白目が強く赤い
・涙や目やにが増えた
・黒目が青白く濁っている
・眼球が大きく見える
・左右の瞳孔の大きさが違う
・光をまぶしがる
・物にぶつかる
・階段や段差を怖がる
・暗い場所で動けない
・元気や食欲が低下している

特に、急な白濁、痛み、充血、視力低下がある場合は緊急性が高くなります。

角膜潰瘍は強い痛みを伴うことがあり、数日で重症化して外科治療が必要になる場合があります。また、緑内障は進行が早く、早期の検査と治療が重要です。

「白い+痛がる」は早めに受診する

目が白いだけでなく、

・目を閉じたままにする
・顔を触られるのを嫌がる
・涙を流す
・前足で目をこする
・落ち着きがない

といった様子がある場合は、痛みがある可能性があります。

白内障や核硬化症では、初期に強い痛みがないこともあります。

一方、角膜潰瘍、緑内障、ぶどう膜炎などでは、強い痛みが出ることがあります。

痛みを伴う白濁は、当日中の受診を考えましょう。


犬の目が白く見える主な原因

犬の目が白く見える原因には、加齢による変化から緊急性の高い病気まであります。

① 核硬化症

核硬化症は、加齢に伴って水晶体の中心部分が硬くなり、青白く見える変化です。

シニア犬の両目に見られることが多く、白内障と比べると視力への影響が少ない傾向があります。

核硬化症に近い場合は、

・両目が同じように青白い
・少しずつ変化した
・目の赤みや痛みがない
・物にぶつからない
・普段通りに生活できている

といった特徴があります。

ただし、核硬化症と白内障は同時に起こることもあり、家庭での判別は困難です。

② 白内障

白内障は、目の中でレンズの役割をする水晶体が白く濁る病気です。

進行すると光が通りにくくなり、視力が低下する可能性があります。

白内障では、

・瞳孔の奥が白く見える
・落としたおやつを探しにくい
・物にぶつかる
・段差を怖がる
・暗い場所で動きにくい
・飼い主さんの動きを目で追いにくい

といった変化が見られることがあります。

白内障はシニア犬だけでなく、遺伝、外傷、糖尿病などをきっかけに若い犬でも発症することがあります。糖尿病がある犬では、白内障が急速に進む場合もあるため注意が必要です。

③ 角膜炎・角膜潰瘍

角膜は、黒目の表面を覆う透明な膜です。

目をこする、草や枝が当たる、ほこりや異物が入る、まつ毛が触れるなどによって角膜に傷が付くことがあります。

角膜に炎症や深い傷ができると、黒目の表面が白く濁って見えることがあります。

角膜炎や角膜潰瘍では、

・片目だけ白く濁る
・目を閉じる
・目をしょぼしょぼさせる
・涙や目やにが増える
・白目が赤い
・光を嫌がる
・前足で目をこする

といった症状が見られます。

角膜潰瘍は短期間で深くなることがあるため、痛みがある場合は早めの受診が必要です。

④ 角膜浮腫

角膜浮腫とは、角膜に水分がたまり、むくんで白や青白く見える状態です。

目の表面全体に、すりガラスのような濁りが見えることがあります。

角膜浮腫は、

・緑内障
・角膜内皮の機能低下
・角膜の傷
・ぶどう膜炎
・水晶体の位置の異常

などに伴って起こることがあります。

原因によって緊急性が異なりますが、急に片目全体が青白くなった場合は、早めに眼圧や角膜の検査を受ける必要があります。

⑤ 緑内障

緑内障は、目の中の圧力が異常に高くなり、視神経に障害が起きる病気です。

眼圧が上がることで角膜がむくみ、目が青白く濁って見えることがあります。

緑内障では、

・片目が急に白く濁る
・白目が強く赤い
・目を痛がる
・涙が増える
・瞳孔が開いて見える
・眼球が大きく見える
・元気や食欲が落ちる
・急に見えにくそうになる

といった症状が見られることがあります。

進行が早く、視力に大きく影響する可能性があるため、疑わしい場合はその日のうちに受診してください。

⑥ ぶどう膜炎

ぶどう膜炎は、目の内部に炎症が起きる病気です。

目の奥に炎症性の成分がたまることで、白くかすんで見える場合があります。

ぶどう膜炎では、

・目をしょぼしょぼさせる
・白目が赤い
・涙が増える
・光を嫌がる
・瞳孔が小さく見える
・目の奥が濁って見える

といった症状が見られます。

白内障に伴って起こることもあり、放置すると緑内障などにつながる場合があります。

⑦ 角膜ジストロフィー・角膜変性症

角膜に脂質、コレステロール、カルシウムなどが沈着すると、白い点や斑点が見えることがあります。

初期には痛みや充血がなく、視力に大きな影響が出ない場合もあります。

ただし、濁りが広がったり、角膜の深い部分に異常が起きたりすると、角膜浮腫や角膜潰瘍につながることもあります。

白い斑点があるだけでも、ほかの角膜疾患と区別するために検査を受けましょう。

⑧ 水晶体の位置の異常

水晶体を支えている組織が弱くなると、水晶体が本来の位置からずれることがあります。

水晶体が前方へ移動すると、角膜浮腫、ぶどう膜炎、緑内障などを引き起こし、目の白濁や痛み、視力低下が起きる可能性があります。

・片目だけ急に白くなった
・目を痛がる
・充血している
・涙が多い
・以前から白内障や緑内障がある

という場合は、早めに受診してください。


白内障と核硬化症の違い

白内障と核硬化症は、どちらも目の奥が白や青白く見えるため、飼い主さんが見分けるのは難しいです。

核硬化症に近い特徴

・シニア犬に多い
・両目が同じように青白く見える
・ゆっくり変化する
・視力への影響が比較的少ない
・痛みや充血がないことが多い

白内障に近い特徴

・瞳孔の奥が白く不透明に見える
・片目だけの場合もある
・若い犬でも発症する
・視力が低下することがある
・進行すると物にぶつかることがある
・炎症や緑内障を伴うことがある

ただし、これらは目安です。

白内障か核硬化症かは、目に光を当てる検査や、瞳孔を開いて水晶体を確認する検査などで判断します。

シニア犬だから核硬化症とは限らない

年齢を重ねた犬では、核硬化症と白内障の両方が起こることがあります。

「年齢によるものだろう」と考えている間に、白内障や合併症が進む可能性もあります。

目が白くなった時点で一度検査を受け、その後の変化を定期的に確認することが大切です。


片目だけ白い場合と両目が白い場合

片目だけ急に白くなった場合は、加齢変化だけでなく、その目に起きている病気を考えます。

・角膜炎
・角膜潰瘍
・角膜浮腫
・緑内障
・ぶどう膜炎
・外傷
・異物
・水晶体の位置の異常

特に、痛み、充血、涙、目やにを伴う場合は、早めの受診が必要です。

片目だけだから軽いとは限りません。

両目が白い場合

両目がゆっくり青白くなっている場合は、核硬化症や両目の白内障などを考えます。

また、角膜ジストロフィーでは両目に白い斑点が現れることもあります。

両目に同じ変化がある場合でも、視力低下や炎症がないとは限りません。

物にぶつかる、段差を怖がる、暗い場所で動けない場合は、視力の確認が必要です。


様子見できる可能性があるケース

次のような場合は、緊急性が低い可能性があります。

・シニア犬の両目がゆっくり青白くなった
・左右の目が同じように見える
・目の赤みや腫れがない
・涙や目やにが増えていない
・目をしょぼしょぼさせていない
・目をこすっていない
・物にぶつからない
・元気と食欲が普段通り

ただし、これは「動物病院へ行かなくてもよい」という意味ではありません。

白内障と核硬化症を家庭で区別することは難しいため、緊急性が低そうでも、近いうちに眼科検査を受けることをおすすめします。

写真だけで経過観察し続けない

毎日見ていると、少しずつ進む濁りに気づきにくいことがあります。

同じ場所、同じ明るさ、同じ角度で目の写真を撮っておくと変化を比較しやすくなります。

ただし、写真で白内障や核硬化症を診断することはできません。

白さが広がる、片目だけ変化する、視力が落ちたように見える場合は受診しましょう。


すぐ受診すべきケース

次のような場合は、その日のうちに動物病院へ相談してください。

・急に目が白くなった
・片目だけ白く濁った
・目を開けられない
・目をしょぼしょぼさせる
・白目が強く赤い
・涙や目やにが急に増えた
・目を前足や床でこする
・眼球が大きく見える
・黒目全体が青白く濁っている
・左右の瞳孔の大きさが違う
・物にぶつかるようになった
・急に歩くのを怖がる
・元気や食欲が低下している
・目に傷や異物が見える
・シャンプーや洗剤が目に入った

角膜潰瘍や緑内障などは、受診が遅れると視力に影響する可能性があります。

夜間でも、強い痛み、急な白濁、視力低下がある場合は、救急対応が可能な動物病院へ連絡してください。


子犬・成犬・シニア犬で注意点は違う

子犬の場合

子犬の目が白い場合は、単なる加齢変化ではありません。

先天的な白内障、遺伝性の目の病気、角膜の傷、異物、感染などを考えます。

若い犬でも白内障が起こることがあるため、「子犬だから白内障ではない」とは判断できません。

成犬の場合

成犬では、外傷、角膜疾患、若年性白内障、緑内障、ぶどう膜炎などに注意します。

散歩後や遊んだ後に片目だけ白くなり、しょぼしょぼしている場合は、草の種や爪による角膜の傷も考えます。

糖尿病がある犬で急に両目が白くなった場合も、早めの受診が必要です。

シニア犬の場合

シニア犬では、核硬化症や白内障が多くなります。

ただし、角膜の病気や緑内障も起こるため、年齢だけで判断しないことが大切です。

痛みや充血がなくても、物にぶつかる、段差を避ける、暗い部屋を嫌がる場合は、視力が低下している可能性があります。


自宅でできる確認とケア

明るい場所で左右を確認する

自然光が入る明るい場所で、左右の目を確認します。

・片目だけか
・両目か
・目の表面か、奥か
・白い点か、全体の濁りか
・充血があるか
・瞳孔の大きさに差があるか

を見てください。

強いライトやスマートフォンのフラッシュを、目に直接当て続けるのは避けましょう。

視力の変化を確認する

普段の生活の中で、次のような変化がないか確認します。

・家具や壁にぶつかる
・落としたおやつを見つけにくい
・段差の前で止まる
・階段を怖がる
・暗い場所で動けない
・飼い主さんの手の動きを追わない
・散歩中に立ち止まることが増えた

ただし、目の前で手を振ったり、物を投げたりして無理に視力検査をする必要はありません。

目やにと涙を確認する

目の白さだけでなく、涙や目やにの変化も確認します。

少量の目やにであれば、ぬるま湯で湿らせた清潔なガーゼを使い、目頭から外側へやさしく拭きます。

目の表面には触れないようにしてください。

黄色や緑色の目やに、血の混じった分泌物がある場合は受診しましょう。

目をこすらせない

犬が目を前足や床でこすると、角膜の傷が悪化する可能性があります。

繰り返しこする場合は、早めに動物病院へ相談してください。

受診までの間に強くこすってしまう場合は、エリザベスカラーの使用について病院へ確認しましょう。


犬の目が白い時にやってはいけないこと

人間用の目薬を使う

人間用の目薬を自己判断で使わないでください。

目薬の種類によっては、角膜の傷や感染がある時に症状を悪化させる可能性があります。

犬の目を検査したうえで処方された薬を使用しましょう。

以前処方された目薬を使い回す

以前と同じように白く見えても、原因が同じとは限りません。

白内障、角膜潰瘍、緑内障、ぶどう膜炎では治療方法が異なります。

古い目薬や、別の犬に処方された薬を使わないでください。

目を強くこすったり洗ったりする

白い膜や異物が見えても、指、綿棒、ピンセットなどで触らないでください。

目の表面を傷つける可能性があります。

シャンプーや薬品が入った場合も、こすらず、動物病院へ連絡して洗浄方法と受診の必要性を確認してください。

白内障用サプリだけで様子を見る

目が白い原因が白内障とは限りません。

緑内障や角膜潰瘍など、早急な治療が必要な病気の場合、サプリメントだけで様子を見ることは危険です。

まず目のどの部分が濁っているのかを検査してもらいましょう。

年齢のせいと決めつける

シニア犬では核硬化症が見られますが、白内障や緑内障、角膜疾患も起こります。

痛み、充血、片目だけの白濁、視力低下がある場合は、年齢による変化として放置しないでください。


動物病院で行われる検査と治療

犬の目が白い場合、動物病院では状態に応じて次のような検査を行います。

・目とまぶたの観察
・角膜や水晶体の確認
・瞳孔を開いて目の奥を見る検査
・角膜の傷を確認する染色検査
・涙の量を測る検査
・眼圧検査
・視覚反応の確認
・眼底検査
・超音波検査
・血液検査
・尿検査

白内障と核硬化症の区別だけでなく、角膜潰瘍、緑内障、ぶどう膜炎などが隠れていないかを確認します。

治療は原因によって異なります。

・角膜の傷や感染に対する点眼治療
・眼圧を下げる治療
・ぶどう膜炎の炎症を抑える治療
・ドライアイなど原因疾患への治療
・白内障の経過観察や手術の検討
・糖尿病など全身疾患の治療
・重症例での外科治療

核硬化症だけで、視力や目の健康に問題がなければ、治療を必要としないこともあります。

ただし、定期的に白内障などの変化が加わっていないか確認することが大切です。


生活環境や食事との関係

視力が落ちている犬は家具の配置を変えすぎない

視力が低下している犬は、においや記憶を頼りに室内を移動することがあります。

家具の位置を頻繁に変えない。

床に物を置かない。

階段や段差には柵を設置する。

家具の角を保護する。

このような環境づくりが、衝突や転倒の予防につながります。

強い光と暗すぎる場所に注意する

目の病気によっては、強い光をまぶしがることがあります。

一方、視力が低下した犬は、暗い場所で動きにくくなることがあります。

日差しが強い場所ではカーテンを使い、夜間は足元が確認できる程度の明かりを用意しましょう。

食事だけで目の白さを改善しようとしない

栄養バランスの整った食事は、犬の健康管理に大切です。

ただし、白内障、角膜潰瘍、緑内障などをフードだけで治すことはできません。

特に、水をよく飲む、尿が増えた、食欲があるのに痩せるといった症状と目の白さが重なる場合は、糖尿病も含めて全身状態を確認してもらいましょう。


受診時に伝えるとよいこと

動物病院へ相談する時は、次の内容を伝えると診察がスムーズです。

・いつから目が白く見えるか
・急に変化したか、徐々に変化したか
・片目だけか、両目か
・目の表面か、奥が白く見えるか
・白い点か、目全体の濁りか
・目をしょぼしょぼさせるか
・目をこするか
・白目が赤いか
・涙や目やにが増えたか
・物にぶつかるか
・暗い場所で動きにくそうか
・食欲や元気はあるか
・水を飲む量や尿の量が増えていないか
・目に物が当たった可能性はあるか
・使用した目薬やサプリはあるか
・過去に目の病気をしたことがあるか
・糖尿病などの持病があるか

目が白く見える時の写真や、歩き方の動画があると、変化を伝えやすくなります。


よくある質問

Q. シニア犬の目が青白いのは老化ですか?

加齢による核硬化症の可能性があります。

ただし、白内障や角膜疾患も似た見え方をするため、老化だけで判断することはできません。

一度、動物病院で水晶体や角膜の状態を確認してもらいましょう。

Q. 白内障と核硬化症は自宅で見分けられますか?

正確に見分けることは困難です。

核硬化症は青白く透明感が残るように見えることがあり、白内障は白く不透明に見える傾向があります。

しかし、光の当たり方でも見え方が変わるため、眼科検査が必要です。

Q. 片目だけ白いのですが、様子を見ても大丈夫ですか?

片目だけの白濁は、角膜の傷、緑内障、ぶどう膜炎、外傷などが関係する可能性があります。

特に急に白くなった、赤い、痛がる、涙が多い場合は、早めに受診してください。

Q. 目が白いですが、痛がっていません

核硬化症、初期の白内障、角膜ジストロフィーなどでは、強い痛みがないこともあります。

痛みがないから問題がないとは限りません。

視力への影響や進行の有無を確認するため、一度診察を受けましょう。

Q. 犬の白内障は自然に治りますか?

白く濁った水晶体が自然に透明へ戻るとは限りません。

白内障の進行段階、視力、炎症などを確認し、経過観察や治療、手術の検討を行います。

自己判断で目薬やサプリだけを続けず、定期的に状態を確認してもらいましょう。

Q. 目が白い時に人間用の目薬を使えますか?

使用しないでください。

角膜の傷や緑内障など、原因によって使用できる目薬が異なります。

以前処方された目薬の使い回しも避け、検査後に処方された薬を使用しましょう。


まとめ|犬の目が白い時は「白い場所」と「痛み」を確認する

犬の目が白く見える原因は、白内障だけではありません。

主な原因には、

・核硬化症
・白内障
・角膜炎、角膜潰瘍
・角膜浮腫
・緑内障
・ぶどう膜炎
・角膜ジストロフィー、角膜変性症
・水晶体の位置の異常

などがあります。

シニア犬の両目がゆっくり青白くなり、痛みや視力低下がない場合は、核硬化症の可能性があります。

一方で、

・急に白くなった
・片目だけ白い
・目を開けられない
・目をしょぼしょぼさせる
・白目が赤い
・涙や目やにが増えた
・眼球が大きく見える
・物にぶつかる

場合は注意が必要です。

角膜潰瘍や緑内障など、短期間で悪化し、視力に影響する病気が隠れていることがあります。

自宅では、目の表面か奥が白いのか、片目か両目か、痛みや充血があるかを確認してください。

人間用の目薬や以前の目薬を自己判断で使わず、普段と違う白濁に気づいたら、早めに動物病院へ相談しましょう。


関連リンク(重要)

目の白さに加えて白目が赤い場合は、炎症や眼圧の異常にも注意してください。
・犬の目が赤い記事

片目を閉じる、まばたきが増える、目を細める場合は、角膜の傷や痛みが関係することがあります。
・犬が目をしょぼしょぼする記事

涙や黄色・緑色の目やにが増えている場合は、結膜や角膜の炎症も確認しましょう。
・犬の目やに記事

涙で目の周りが常に濡れている場合は、鼻涙管や目への刺激が関係することもあります。
・犬の涙やけ記事

強い充血、痛み、眼球が大きく見える場合は、緊急性の高い緑内障のサインも確認してください。
・犬の緑内障の記事

瞳孔の奥が白くなり、物にぶつかるようになった場合は、白内障についても確認しておきましょう。
・犬の白内障の記事

目の白さに加えて水をよく飲む、尿が増える、体重が減る場合は、糖尿病との関係にも注意してください。
・犬が水をよく飲む記事
・犬の糖尿病の記事

目の症状だけでなく元気や食欲も低下している場合は、全身状態を優先して確認しましょう。
・犬が元気がない記事
・犬の食欲がない記事


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