
服やレインコートを見せた瞬間に愛犬が逃げる。
頭を通そうとすると後ずさりする。
なんとか着せても、その場で固まって一歩も歩かなくなる。
雨の日の散歩や寒い日の外出で着せたいのに、毎回嫌がられると困りますよね。
犬が服を嫌がるのは、わがままだからとは限りません。
頭へ物を通されること、体へ布が触れる感覚、前足を持ち上げられること、マジックテープの音、服による動きにくさなど、犬によって苦手なポイントは異なります。
さらに、サイズが合っていない、脇へ生地が食い込んでいる、毛を挟んでいるなど、服そのものに不快感がある場合もあります。
以前は平気だった犬が突然服を嫌がるようになった場合は、首、肩、背中、前足、皮膚などに痛みや違和感がないかも確認が必要です。
触ると痛がる、歩き方がおかしい、皮膚が赤い、呼吸が苦しそう、以前は平気だったのに急に強く嫌がる場合は、無理に着せず原因を確認してください。
服に慣らす時のポイントは、いきなり完成形まで着せるのではなく、「見る」「触れる」「背中へ乗せる」「頭を通す」「留め具を留める」というように動作を細かく分けることです。
この記事では、犬が服やレインコートを嫌がる原因、選び方、7段階の慣らし方、固まる・逃げる・噛む場合の対処法、雨の日の散歩で注意したいことを解説します。

- 犬が服・レインコートを嫌がる主な理由
- 服を嫌がっている時に見られるサイン
- 練習前に服のサイズと形を確認する
- 犬を服・レインコートに慣らす7段階
- 服を着せると固まって歩かない場合
- 服を見ると逃げる場合
- 頭を通す時だけ嫌がる場合
- 前足や後ろ足を袖へ通すのを嫌がる場合
- マジックテープの音を嫌がる場合
- フードやおやつで誘導してもいい?
- レインコートとハーネスは別々に慣らす
- 雨そのものを嫌がっていないか確認する
- 雨の日の散歩では暑さにも注意する
- 服を着せっぱなしにして慣らしてもいい?
- 散歩から帰ったら濡れた服を脱がせる
- 濡れた毛を乾かす練習もしておこう
- 逃げる・暴れる・噛む場合の対処法
- 服嫌いを悪化させやすいNG対応
- すべての犬に服は必要?
- 子犬の服・レインコート練習
- 成犬でも服に慣らせる?
- シニア犬が急に服を嫌がる場合
- 旅行やお出かけ前に初めて着せない
- 服は定期的に状態を確認する
- よくある質問
- まとめ|服は「着せる」より先に「見る・触れる」から慣らそう
- 【最新版】私がおすすめする犬用品10選
犬が服・レインコートを嫌がる主な理由
服嫌いを改善するためには、まず犬がどの動作から嫌がっているのかを確認します。
服を見ただけで逃げる犬と、頭や足を通す時だけ嫌がる犬では、練習を始める段階が違います。
頭を通されるのが怖い
頭からかぶるタイプの服では、首元の穴が犬の顔へ近づきます。
顔まわりへ物が近づくことが苦手な犬や、耳に服が触れることを嫌う犬では、頭を通す段階で後ずさりすることがあります。
この場合は、人が犬の頭を押し込むのではなく、犬が自分から首部分の輪へ鼻を入れられるように練習します。
体に布が触れる感覚に慣れていない
犬は普段、体全体を布で覆われて生活しているわけではありません。
背中、胸、お腹などへ生地が触れる感覚を初めて経験すると、その場で動かなくなる犬もいます。
服を着せてから慣らそうとせず、最初は背中へ一瞬生地を触れさせるだけでも構いません。
前足を持たれるのが苦手
袖付きの服では、前足を持ち上げて袖へ通す必要があります。
足先を触られることが苦手な犬や、片足立ちが不安な犬では、この工程だけで嫌がることがあります。
最初は服を使わず、肩へ触れる、前足へ触れる、1秒だけ軽く支えるという練習から始めましょう。
マジックテープやバックルの音が怖い
レインコートにはマジックテープ、スナップ、ファスナーなどが使われていることがあります。
特にマジックテープを外す音は大きく、犬の体のすぐそばで鳴ると驚く場合があります。
音を怖がる犬では、まず犬から離れた場所で留め具の音だけに慣らします。
服のサイズや形が合っていない
服嫌いに見えても、実際は着心地が悪い場合があります。
- 首元がきつい
- 胸やお腹を締め付けている
- 脇へ生地が食い込む
- 袖が長すぎる
- 前足を動かしにくい
- 服が大きすぎてずれる
- 毛がファスナーに挟まる
- 排尿や排便の邪魔になる
装着後に立っている姿を見るだけではなく、室内で自然に数歩歩けるかも確認してください。
服を着ると嫌なことが起こると覚えている
逃げる犬を捕まえ、押さえ込んで服を着せることを繰り返すと、服を見ただけで警戒するようになることがあります。
また、雨の日の散歩自体が苦手な犬では、「レインコートを見る=嫌な雨の中へ行く」と覚えている可能性もあります。
服を着る練習と、雨や外へ慣れる練習を分けて考えましょう。
体に痛みや皮膚トラブルがある
以前は普通に着ていた犬が突然嫌がる場合は、服以外の原因も確認します。
- 首を動かすと痛がる
- 肩や前足を触ると嫌がる
- 背中を触ると逃げる
- 脇や胸に赤みがある
- 皮膚をかいている
- 抱き上げると痛がる
- 歩き方が以前と違う
こうした変化がある場合は、トレーニングを続ける前に健康上の原因を確認してください。
服を嫌がっている時に見られるサイン

犬が嫌がっているサインは、逃げる・噛むだけではありません。
- 服を見ると離れる
- 顔をそむける
- 後ずさりする
- 耳を後ろへ倒す
- しっぽを下げる
- 体を低くする
- その場で固まる
- 伏せたまま動かない
- 前足を上げる
- 服を噛む
- 飼い主さんの手を噛もうとする
- 激しく体を振る
- ごほうびを食べなくなる
服を着せた後にまったく動かない犬を「おとなしく着てくれた」と判断しないでください。
恐怖や強い違和感で固まっている場合もあります。
練習前に服のサイズと形を確認する
犬が服へ慣れる練習をしても、服自体が合っていなければ改善しにくくなります。
首・胸・脇がきつくないか
首や胸が強く締め付けられていないか確認します。
脇部分は、歩くたびにこすれて赤くなることがあるため特に注意してください。
自然に足を動かせるか
袖付きの服では、肩や肘の動きを妨げていないかを確認します。
着せた瞬間に歩幅が極端に小さくなる場合は、単に慣れていないだけでなくサイズや形が合っていない可能性もあります。
最初は着せやすい形を選ぶ
服が苦手な犬へ、最初から足を4本通すフルカバータイプを使うと、練習工程が多くなります。
練習目的なら、犬の体形や用途に合う範囲で、背中へかけて胸やお腹で留めるような比較的装着工程の少ないタイプから慣らす方法もあります。
ただし、散歩で使う場合は動いても脱げにくく、安全に使用できる製品を選んでください。
犬を服・レインコートに慣らす7段階
ここからは、服を嫌がる犬へ段階的に慣らす方法を紹介します。
一日ですべて終わらせる必要はありません。
犬が逃げる、固まる、ごほうびを食べなくなる場合は、現在の段階が難しすぎる可能性があります。

ステップ1 床に置いた服を見る
最初は服を床へ置くだけです。
犬が自分から近づく、においを嗅ぐ、服の近くで落ち着いていられたら褒めてごほうびを与えます。
服を見るだけで逃げる場合は、犬が落ち着ける距離まで離してください。
近づいた瞬間に捕まえて着せないことも大切です。
ステップ2 飼い主さんが服を持つ
床に置かれた服を気にしなくなったら、飼い主さんが手に持ちます。
まだ犬の体へ近づけません。
服を持った状態でも犬が逃げず、ごほうびを食べられるところを目標にします。
ステップ3 背中へ一瞬触れさせる
次は服の生地を犬の肩や背中へ一瞬だけ触れさせます。
触れたらすぐに離し、ごほうびを与えます。
最初から背中全体へ長時間かける必要はありません。
一瞬触れる→離す、という短い経験を繰り返します。
ステップ4 犬が自分から頭を通す
頭からかぶるタイプでは、首部分の輪を大きく開きます。
輪の反対側からごほうびを見せ、犬が自分から鼻先を入れられるようにします。
最初は鼻だけ入れて食べられれば十分です。
慣れてきたら少しずつ顔、耳まで通します。
犬の後頭部を押して無理に頭を通さないでください。
ステップ5 背中へかけてすぐ外す

頭を通せるようになったら、服を背中へ自然にかけます。
この段階では、まだすべての留め具を固定しなくても構いません。
数秒だけ背中へ服が乗った状態でごほうびを食べ、その後すぐ外します。
犬が固まる場合は、背中へ触れるだけの段階へ戻ります。
ステップ6 留め具を一つだけ留める
背中へ服が乗っても落ち着いていられるようになったら、マジックテープやバックルを一つ留めます。
最初からすべてを固定して長時間着せる必要はありません。
数秒着たら褒め、犬が落ち着いているうちに外します。
留め具の音を怖がる場合は、服を着ていない状態で音だけの練習を先に行いましょう。
ステップ7 室内で自然に歩いてから外へ出る
服を着たまま落ち着いていられるようになったら、室内の滑らない場所で数歩歩きます。
おやつを探す、飼い主さんのところまで数歩来るなど、普段できる簡単な動きを利用します。
自然に歩けたら、装着時間を少しずつ延ばします。
室内で普通に動けるようになってから、玄関前や短い散歩へ進みましょう。
服を着せると固まって歩かない場合
服を着せた途端、立ったまま動かなくなったり伏せたりする犬がいます。
この状態でリードを引いて無理に歩かせないでください。
まずは装着時間を数秒まで短くします。
- 服のサイズを確認する
- 留め具を一つだけにする
- 袖なしのタイプを検討する
- 室内の滑らない床で練習する
- 一歩動けたらすぐ褒める
- 固まる前に服を外す
犬が動けないほど緊張している状態で長時間着せ続けても、服への良い印象は作りにくくなります。
服を見ると逃げる場合
服を収納場所から出しただけで逃げる場合は、しばらく「着せる」ことを目標にしません。
床へ置いた服から十分な距離を取り、犬が普通に過ごせるところから始めます。
犬が自分から服へ近づいた時に、すぐ捕まえて着せないでください。
「服へ近づくと捕まる」と学習すると、さらに距離を取るようになることがあります。
最初は、服が部屋にあっても気にせず過ごせることが成功です。
頭を通す時だけ嫌がる場合
背中へ生地が触れることは平気でも、頭を通す瞬間だけ後ずさりする犬がいます。
この場合は、犬が自分から首部分の輪へ鼻を入れる練習を中心にします。
首元が狭すぎないか、耳へ強く引っかからないかも確認してください。
どうしても頭を通すことへの抵抗が強い犬では、首元を大きく開閉できるタイプや、頭を通さず装着できる形が使いやすい場合があります。
前足や後ろ足を袖へ通すのを嫌がる場合
フルカバータイプのレインウェアでは、複数の足を袖へ通す必要があります。
足を持たれることが苦手な犬には難易度の高い動作です。
服を着せる前に、次のように練習します。
- 肩へ1秒触る
- 前足へ触る
- 足先へ触る
- 1秒だけ足を支える
- 少し持ち上げてすぐ戻す
犬が嫌がらない範囲で少しずつ進めます。
シニア犬や関節に痛みがある犬は、足を大きく曲げなければ着られない服を避けた方がよい場合があります。
マジックテープの音を嫌がる場合
犬へ服を着せたまま、いきなり耳元でマジックテープを勢いよく外さないでください。
まず犬から離れた場所で小さく音を鳴らし、その直後にごほうびを与えます。
犬が気にしなくなれば、少しずつ距離を縮めます。
犬がびっくりする場合は、再び距離を広げてください。
フードやおやつで誘導してもいい?
犬が自分から服へ近づいたり、頭を輪へ入れたりするために、ごほうびを利用する方法があります。
ただし、ごほうびを食べている間に犬を押さえ込み、無理に服を着せる方法にはしないでください。
犬が後ずさりできる状態を保ち、自分から一歩進めた時に報酬を与えることが大切です。
レインコートとハーネスは別々に慣らす

散歩では、レインコートとハーネスを同時に使う犬もいます。
両方が苦手な犬へ、最初から「服+ハーネス+リード」を一度に装着すると難易度が上がります。
まずハーネスだけ、次に服だけへ慣れ、それぞれ落ち着いて装着できるようになってから組み合わせます。
服の上からハーネスを使う場合は、厚みが変わるためフィットも再確認してください。
ハーネス自体も嫌がる場合はこちらを参考にしてください。
・犬がハーネスを嫌がる時の慣らし方|逃げる・固まる・噛む犬への7段階
雨そのものを嫌がっていないか確認する
レインコートを着せると歩かない場合でも、原因が服とは限りません。
雨音、水たまり、濡れた地面、傘など、雨の日特有の環境を嫌がっている犬もいます。
晴れた日に室内でレインコートを着せると普通に歩けるのに、雨の日だけ外へ出たがらない場合は、屋外環境も考えます。
レインコート練習は雨の日だけに行わず、晴れた日の室内で落ち着いて練習しておくと原因を分けやすくなります。
雨の日の散歩では暑さにも注意する
レインコートは雨を防ぐ一方、気温や湿度が高い時には犬が熱を逃がしにくくなる場合があります。
梅雨や夏場は、雨だから涼しいとは限りません。
- パンティングが激しくなる
- よだれが増える
- 歩く速度が急に落ちる
- 座り込む
- ぐったりする
- ふらつく
このような変化があれば、散歩を続けず涼しい場所へ移動し、状態によっては動物病院へ相談してください。
気温・湿度・犬種・年齢・体調を考え、無理にレインコートを着せて長時間歩かせないことが大切です。
服を着せっぱなしにして慣らしてもいい?
「ずっと着ていればそのうち慣れる」と考え、苦手な犬へ長時間着せっぱなしにする方法はおすすめしません。
体が固まっている犬に長時間着せても、服への不安が軽くなるとは限りません。
また、服によって皮膚が蒸れる、毛が絡む、脇が擦れるなどの問題が起こることもあります。
最初は数秒から始め、犬が自然に歩き、普段どおり過ごせる範囲で時間を延ばします。
散歩から帰ったら濡れた服を脱がせる
雨の散歩から帰った後は、濡れたレインコートをそのまま長時間着せないようにします。
服を脱がせ、濡れている毛、胸、お腹、足などを確認してください。
足拭きも苦手な犬は、服を脱ぐ・足を拭くという作業が続くことで帰宅時の負担が大きくなることがあります。
散歩後の足拭きを嫌がる場合はこちらを参考にしてください。
・犬が足拭きを嫌がる時の慣らし方|散歩後に逃げる・噛む犬への7段階
濡れた毛を乾かす練習もしておこう
レインコートを着ていても、足、お腹、しっぽなどが濡れることがあります。
タオルやドライヤーが苦手な犬は、雨の日の散歩後にストレスが重なりやすくなります。
ドライヤーを使う必要がある場合は、音や風をいきなり体へ当てず、別に慣らしておきましょう。
・犬がドライヤーを嫌がる時の慣らし方|音・風を怖がる犬への正しいしつけとNG対応
逃げる・暴れる・噛む場合の対処法

逃げる場合
服を持って追いかけないでください。
追いかけて捕まえることを繰り返すと、服だけではなく飼い主さんが近づくことまで警戒する場合があります。
犬が逃げない距離まで服を離し、見るだけの段階へ戻ります。
暴れる場合
足が途中まで袖に入った状態で犬が激しく暴れると、転倒したり関節へ負担がかかったりする可能性があります。
無理に装着を完成させず、安全に外して簡単な段階からやり直してください。
うなる・噛もうとする場合
うなりや噛みつきは、恐怖、不安、不快感、痛みなどが強くなっている可能性があります。
うなった犬を叱ったり、二人がかりで押さえ込んで着せたりしないでください。
以前は着られたのに突然噛もうとする場合や、特定の場所へ触ると強く反応する場合は、痛みや皮膚トラブルも確認してください。
服嫌いを悪化させやすいNG対応
- 逃げる犬を追いかける
- 頭を押さえて無理に服へ通す
- 足を強く引っ張って袖へ入れる
- 固まっている犬をリードで引く
- 暴れても最後まで着せる
- うなった犬を大声で叱る
- 耳元でマジックテープを何度も鳴らす
- 合わないサイズを使い続ける
- 脇が赤くなっていても着せ続ける
- 苦手なのに長時間着せっぱなしにする
- 暑い日に厚い服を長時間着せる
- 服に慣れていない状態でいきなり長時間散歩する
服に慣らす目的は、犬が動けなくなるまで我慢させることではありません。
犬が受け入れられる小さな段階で成功を繰り返すことが大切です。
すべての犬に服は必要?
すべての犬が日常的に服を着る必要があるわけではありません。
一方、寒さや雨への対策、治療後の保護など、犬の年齢、被毛、健康状態、生活環境によって服が役立つ場面があります。
必要性が低いのに犬が強く嫌がっている場合は、「かわいいから」という理由だけで無理に着せる必要はありません。
一方、獣医師から術後服などの着用を指示されている場合は、自己判断で使用をやめず、どうしても着られないことを動物病院へ相談してください。
子犬の服・レインコート練習
子犬では、初めて雨の日に散歩へ出る直前ではなく、晴れた日の室内で練習しておくと進めやすくなります。
- 服を見る
- 生地へ近づく
- 背中へ触れる
- 鼻を輪へ入れる
- 数秒着る
- 室内を歩く
子犬は成長が早いため、以前合っていた服が短期間できつくなることがあります。
着用するたびにサイズも確認してください。
成犬でも服に慣らせる?
成犬になってからでも段階的に慣らすことはできます。
ただし、すでに「服を見る=捕まえられる」と強く覚えている犬では、最初は床へ置いた服を見るだけから始める必要があります。
何日で着られるようになるかを目標にせず、犬が落ち着いていられる段階を基準にしてください。
シニア犬が急に服を嫌がる場合
シニア犬が以前着ていた服を突然嫌がる場合は、単なる性格変化と決めつけないでください。
- 首を下げにくそうにする
- 前足を上げると嫌がる
- 背中へ触れると痛がる
- 立っている時間が短くなった
- 足腰がふらつく
- 皮膚が敏感になっている
関節や首・背中に痛みがあると、頭や足を服へ通す動作がつらくなることがあります。
急な変化では、トレーニングを強化する前に体の状態を確認しましょう。
旅行やお出かけ前に初めて着せない
旅行先で雨予報だからと、新しく買ったレインコートを当日に初めて着せるのは避けましょう。
慣れない服、慣れない場所、長距離移動などが同時に重なると、犬の負担が大きくなる可能性があります。
旅行前に自宅で装着し、歩き方、排泄、ハーネスとの相性などを確認しておきます。
・犬との旅行のマナーとは?ワクチン・持ち物・宿泊前の注意点を解説
服は定期的に状態を確認する

- サイズが小さくなっていないか
- 首・胸・脇が擦れていないか
- マジックテープの接着力が落ちていないか
- ボタンや装飾が取れかけていないか
- ほつれた糸がないか
- 犬が噛んで穴を開けていないか
- 歩いた時にずれないか
- 排尿や排便を妨げないか
取れかけたボタンや装飾品は、犬が噛んで誤飲する可能性もあります。
破損した服はそのまま使わず、修理または交換してください。
よくある質問
Q. 服を着せると完全に固まります。慣れるまでそのままにしてよいですか?
強く固まっている場合は、長時間そのままにしない方がよいでしょう。
一度外し、背中へ一瞬触れる、数秒だけ着るなど簡単な段階から練習してください。
Q. おやつを使って着せても大丈夫ですか?
犬が自分から服へ近づいたり、首元の輪へ鼻を入れたりするためにごほうびを利用できます。
ただし、おやつを食べている隙に押さえ込んで着せるのではなく、犬が自分から参加できるように使ってください。
Q. レインコートを着ると歩き方がおかしくなります
初めての感触に戸惑って歩幅が変わる場合もありますが、サイズや形が合っていない可能性もあります。
肩や足の動きを妨げていないか、脇へ食い込んでいないかを確認してください。
服を脱いでも歩き方がおかしい場合は、服への慣れだけの問題と考えず受診を検討しましょう。
Q. 犬が服を噛んで脱ごうとします
着心地の悪さ、サイズの問題、慣れていないことなどが考えられます。
噛んでいる犬へ長時間着せ続けず、一度サイズを確認し、短時間の練習へ戻してください。
Q. 雨の日しか使わないので、その日だけ着せればよいですか?
服が苦手な犬では、雨の日の本番だけで慣らそうとすると難しくなります。
晴れた日の室内で短い練習を行い、服を着ること自体に慣れてから雨の日へ進みましょう。
Q. レインコートを着せれば雨の日も長時間散歩できますか?
レインコートを着ていても、気温や湿度、犬の体調には注意が必要です。
特に暑い時期は、激しいパンティング、ぐったり、ふらつきなどがないかを確認し、無理な長時間散歩は避けてください。
Q. 服を着る必要がない犬にも慣らしておいた方がよいですか?
日常的な服がすべての犬に必要なわけではありません。
ただし、将来の術後服や防寒などを考え、体へ布が触れることや短時間の装着へ無理なく慣れておくことが役立つ場合はあります。
必要性が低く、犬が強く嫌がっている場合に無理に着せ続ける必要はありません。
まとめ|服は「着せる」より先に「見る・触れる」から慣らそう
犬が服やレインコートを嫌がる理由には、さまざまなものがあります。
- 頭を通されるのが怖い
- 体へ布が触れる感覚が苦手
- 足を触られるのが苦手
- 留め具の音が怖い
- サイズや形が合っていない
- 過去に無理やり着せられた
- 雨の日の散歩そのものが苦手
- 体に痛みや皮膚トラブルがある
慣らす時は、床に置いた服を見ることから始め、背中へ一瞬触れる、自分から頭を通す、数秒着る、室内で歩くというように細かく分けます。
逃げる、固まる、噛む場合は無理に完成させず、一つ前の簡単な段階へ戻ってください。
また、服嫌いに見えても、首や胸がきつい、脇が擦れる、肩を動かしにくいなど製品側の問題がある場合もあります。
レインコートでは、ハーネスとの重なり、暑さ、散歩後の濡れた毛にも注意しましょう。
以前は平気だった犬が突然服を嫌がる、触ると痛がる、服を脱いでも歩き方がおかしい、皮膚が赤い場合は、トレーニングだけの問題と決めつけず体の状態も確認してください。


