犬の前庭疾患とは?頭を傾ける・ふらつく・目が揺れる時に注意したい病気を解説

愛犬が急に頭を傾けたままになったり、
ふらついて歩けなくなったり、
目が小刻みに揺れていると、とても心配になりますよね。

このような症状がある時に考えられる病気のひとつが、
前庭疾患です。

前庭とは、
体のバランスを保つ働きに関係する仕組みです。

前庭に異常が起こると、
犬はめまいのような状態になり、
頭を傾ける、ふらつく、ぐるぐる回る、目が揺れる、吐き気が出るなどの症状が見られることがあります。

前庭疾患では、ふらつき、転倒、首の傾き、眼球の小刻みな揺れなどが主な症状として紹介されています。特にシニア犬では突然発症することもあり、飼い主さんが驚きやすい病気です。

この記事では、

・犬の前庭疾患とはどんな病気か
・主な症状
・原因として考えられること
・末梢性と中枢性の違い
・すぐ受診すべき危険サイン
・検査と治療方法
・自宅での見守り方

をわかりやすく解説します。


  1. 犬の前庭疾患とは?
  2. 犬の前庭疾患で見られる主な症状
    1. ① 頭を傾ける
    2. ② ふらつく・まっすぐ歩けない
    3. ③ 目が揺れる
    4. ④ ぐるぐる回る
    5. ⑤ 吐き気・食欲不振
  3. 犬の前庭疾患の主な原因
    1. ① 特発性前庭疾患
    2. ② 中耳炎・内耳炎
    3. ③ 外耳炎の悪化
    4. ④ 脳や神経の病気
    5. ⑤ 先天性の前庭異常
    6. ⑥ 薬や中毒
  4. 末梢性前庭疾患と中枢性前庭疾患の違い
    1. 末梢性前庭疾患とは?
    2. 中枢性前庭疾患とは?
  5. すぐに病院へ相談したいサイン
  6. 検査と治療方法
    1. 原因によって治療は変わる
    2. 症状を和らげる治療
  7. 自宅での見守り方
    1. ① 転倒しない環境を作る
    2. ② 食事と水分を確認する
    3. ③ 動画を撮っておく
  8. 前庭疾患の時にやってはいけないこと
    1. ① 無理に歩かせる
    2. ② 耳掃除だけで様子を見る
    3. ③ 人間用のめまい止めや薬を使う
    4. ④ 食べないのに様子を見すぎる
  9. 食事や生活環境で気をつけたいこと
  10. 受診時に伝えるとよいこと
  11. よくある質問
    1. Q. 犬の前庭疾患は命に関わりますか?
    2. Q. 老犬が急にふらついて頭を傾けました。前庭疾患ですか?
    3. Q. 前庭疾患は自然に治りますか?
    4. Q. 前庭疾患の犬は歩かせた方がいいですか?
    5. Q. 前庭疾患と外耳炎は関係ありますか?
  12. まとめ|犬の前庭疾患は、頭の傾き・ふらつき・目の揺れが重要なサイン
  13. 関連リンク(重要)
  14. 【最新版】私がおすすめする犬用品10選

犬の前庭疾患とは?

犬の前庭疾患とは、
体のバランスを保つ働きに関係する前庭に異常が起こる病気です。

前庭は、
耳の奥にある内耳や前庭神経、脳の一部と関係しています。

犬がまっすぐ立つ、
歩く、
姿勢を保つ、
頭や体の向きを調整するために大切な役割を持っています。

この前庭の働きに異常が起こると、
犬は自分の体の向きやバランスをうまく保てなくなります。

その結果、

・頭を傾ける
・ふらつく
・まっすぐ歩けない
・同じ方向にぐるぐる回る
・目が小刻みに揺れる
・吐き気が出る
・立てない

といった症状が出ることがあります。

FPCの解説でも、前庭疾患は平衡感覚をつかさどる領域に異常が起こることで神経症状が現れる状態とされ、末梢前庭と中枢前庭に分けて考えられています。

前庭疾患は、
見た目の症状がかなり強く出ることがあります。

突然ふらついて倒れたり、
目が揺れたり、
立てなくなったりするため、
「脳の病気では?」
「命に関わるのでは?」
と不安になる飼い主さんも多いです。

実際に、原因によっては早急な対応が必要なこともあります。

その一方で、
シニア犬に多い特発性前庭疾患のように、
原因がはっきりしないものの、時間とともに改善していくケースもあります。

ただし、見た目だけで安全かどうかは判断できません。

頭を傾ける、ふらつく、眼振がある場合は、
まず動物病院で原因を確認することが大切です。


犬の前庭疾患で見られる主な症状

前庭疾患では、
バランス感覚に関わる症状が目立ちます。

代表的な症状は以下です。

・頭を傾ける
・首が片側に傾いたままになる
・ふらつく
・まっすぐ歩けない
・片側に倒れる
・同じ方向にぐるぐる回る
・立てない
・目が左右や上下に揺れる
・吐き気がある
・よだれが出る
・食欲が落ちる
・水を飲みにくい
・不安そうにする
・耳を気にする
・頭を振る
・元気がない

Merck Veterinary Manualでは、前庭疾患の臨床サインとして、
頭の傾き、運動失調、眼振などが挙げられています。

① 頭を傾ける

前庭疾患でよく見られる症状が、
頭を片側に傾けることです。

一時的な首かしげではなく、
頭が傾いたまま戻らない状態です。

たとえば、

・常に片側へ傾いている
・寝ていても傾きが目立つ
・歩く時も傾いている
・名前を呼んでも戻らない
・同じ方向に倒れやすい

といった様子です。

前庭疾患で見られる首の傾きは、
かわいい仕草としての首かしげとは違います。

ふらつきや目の揺れが一緒にある場合は、
前庭の異常を疑う必要があります。

② ふらつく・まっすぐ歩けない

前庭は体のバランスに関係しているため、
異常が起こるとふらつきが出ます。

たとえば、

・足元がふらふらする
・まっすぐ歩けない
・壁にぶつかる
・片側に倒れる
・立ち上がれない
・歩こうとして転ぶ
・床でバタバタしてしまう

といった状態です。

犬自身もめまいのような感覚があるため、
不安そうにしたり、動きたがらなくなったりすることがあります。

急にふらつきが出た場合は、
前庭疾患だけでなく、脳や神経、低血糖、中毒なども考える必要があります。

③ 目が揺れる

前庭疾患で特徴的な症状のひとつが、
眼振です。

眼振とは、
目が小刻みに左右、上下、回転するように揺れる状態です。

犬の前庭疾患では、眼球の小刻みな揺れを伴うことがあり、水平性・垂直性・回転性などの眼振が見られると説明されています。中枢性では垂直性の眼振が見られることがあるとされています。

眼振がある時、
犬は景色が揺れて見えているような状態になり、
吐き気や食欲不振が出ることがあります。

目の揺れがある場合は、
動画を撮っておくと診察時に役立ちます。

④ ぐるぐる回る

前庭疾患では、
同じ方向にぐるぐる回ることがあります。

これは、バランス感覚の異常によって、
体の向きをうまく調整できなくなるためです。

たとえば、

・同じ方向に歩き続ける
・円を描くように回る
・片側に倒れやすい
・歩こうとすると回転する
・まっすぐ進めない

といった様子です。

ぐるぐる回る症状は、
前庭疾患だけでなく、脳の病気や認知機能の変化でも見られることがあります。

頭の傾きや眼振があるかも一緒に確認しましょう。

⑤ 吐き気・食欲不振

前庭疾患では、
めまいのような感覚によって吐き気が出ることがあります。

そのため、

・吐く
・吐きそうにする
・よだれが増える
・食欲が落ちる
・水を飲みにくい
・動くと気持ち悪そうにする

といった症状が見られることがあります。

特に、
ふらつきが強い犬では、
食器まで歩けなかったり、
顔を下げると気持ち悪くなったりして、
食事や水分が取りにくくなることがあります。

水が飲めない状態が続くと脱水につながるため注意が必要です。


犬の前庭疾患の主な原因

犬の前庭疾患の原因は、
ひとつではありません。

耳の奥に原因がある場合もあれば、
脳や神経に原因がある場合もあります。

① 特発性前庭疾患

シニア犬でよく聞かれるのが、
特発性前庭疾患です。

特発性とは、
はっきりした原因が分からないという意味です。

突然、

・頭を傾ける
・ふらつく
・眼振が出る
・ぐるぐる回る
・吐き気が出る

といった症状が出ることがあります。

発症した時はかなり重く見えるため、
飼い主さんはとても驚きます。

特発性前庭疾患では、
時間の経過とともに改善していく場合もありますが、
頭の傾きが少し残ることもあります。

ただし、似た症状を起こす病気は他にもあります。

そのため、
「老犬だから特発性だろう」と自己判断するのは危険です。

② 中耳炎・内耳炎

耳の奥に炎症が起こる中耳炎や内耳炎も、
前庭疾患の原因になります。

外耳炎が慢性化して、
耳の奥へ炎症が広がることもあります。

中耳炎や内耳炎では、

・頭を傾ける
・頭を振る
・耳をかく
・耳が臭い
・耳垢が増える
・耳を触ると痛がる
・ふらつく
・眼振がある

といった症状が見られることがあります。

Merck Veterinary Manualでは、内耳炎によって前庭機能に関わる神経が影響を受け、頭の傾き、運動失調、眼振などが起こることがあると説明されています。

耳の症状がある犬で頭の傾きやふらつきが出た場合は、
中耳炎・内耳炎も考える必要があります。

③ 外耳炎の悪化

外耳炎そのものは、
耳の入り口から鼓膜までの炎症です。

外耳炎では、

・頭を振る
・耳をかく
・耳が赤い
・耳が臭い
・耳垢が増える
・耳を触ると嫌がる

といった症状がよく見られます。

外耳炎が長引いたり、
再発を繰り返したりすると、
中耳や内耳へ炎症が広がる可能性があります。

そのため、外耳炎を軽く見ず、
早めに治療することが大切です。

④ 脳や神経の病気

前庭疾患には、
脳や神経に原因があるものもあります。

特に、中枢性前庭疾患では、
脳幹や小脳などが関係することがあります。

考えられる原因には、

・脳炎
・脳腫瘍
・脳血管の異常
・外傷
・感染症
・中毒
・神経疾患

などがあります。

中枢性の場合は、
意識の変化、けいれん、麻痺、強い元気消失などが一緒に見られることがあります。

このような症状がある場合は、
早急な受診が必要です。

⑤ 先天性の前庭異常

まれに、
生まれつき前庭の異常を持つ犬もいます。

先天性前庭疾患では、
若い頃から頭の傾きやふらつきが見られることがあります。

Merck Veterinary Manualでは、先天性前庭疾患は一部の犬種で報告され、頭の傾き、運動失調、眼振などが見られ、難聴を伴うこともあると説明されています。

ただし、一般的な家庭犬では、
急に出た頭の傾きやふらつきの原因としては、
特発性、耳の奥の炎症、脳神経の異常などをまず考えることが多いです。

⑥ 薬や中毒

一部の薬や中毒が、
神経やバランス感覚に影響することがあります。

たとえば、

・薬を飲んだ後にふらつく
・何かを食べた後に症状が出た
・嘔吐や下痢もある
・震えやけいれんがある
・ぐったりしている

場合は注意が必要です。

中毒が疑われる場合は、
様子を見ずに動物病院へ連絡してください。


末梢性前庭疾患と中枢性前庭疾患の違い

前庭疾患は、
大きく分けて末梢性中枢性があります。

この違いは、
原因がどこにあるかによる分類です。

末梢性前庭疾患とは?

末梢性前庭疾患は、
耳の奥にある内耳や前庭神経などに原因があるタイプです。

原因としては、

・特発性前庭疾患
・中耳炎
・内耳炎
・耳の腫瘍
・耳の外傷
・先天性の異常

などがあります。

末梢性では、
頭の傾き、ふらつき、眼振、吐き気などが見られます。

特発性前庭疾患も、
末梢性に分類されることがあります。

中枢性前庭疾患とは?

中枢性前庭疾患は、
脳幹や小脳など、脳の中枢部分に原因があるタイプです。

原因としては、

・脳炎
・脳腫瘍
・脳血管障害
・感染症
・外傷
・中毒

などがあります。

中枢性の場合、
前庭症状に加えて、

・意識がぼんやりしている
・けいれんがある
・手足の麻痺がある
・姿勢反応の異常
・症状が進行する
・元気消失が強い

といった症状が見られることがあります。

中枢性か末梢性かは、
見た目だけで判断できないこともあります。

動物病院で神経学的検査や耳の検査を受けることが大切です。


すぐに病院へ相談したいサイン

次のような症状がある場合は、
早めに動物病院へ相談してください。

・頭を傾けたまま戻らない
・ふらつく
・まっすぐ歩けない
・倒れる
・立てない
・目が左右や上下に揺れている
・同じ方向にぐるぐる回る
・吐く
・よだれが多い
・食欲がない
・水を飲めない
・頭を振る
・耳をかく
・耳が臭い
・耳垢が多い
・耳を触ると痛がる
・意識がぼんやりしている
・けいれんがある
・手足に麻痺がある
・症状がどんどん悪化している

特に注意したいのは、
頭の傾き+ふらつき+眼振
の組み合わせです。

これは前庭疾患でよく見られる症状です。

また、
頭の傾き+耳のにおい+頭を振る
場合は、中耳炎や内耳炎など耳の奥の炎症が関係している可能性があります。

頭の傾き+意識の異常+けいれん
がある場合は、脳や神経の病気も考える必要があります。

このような場合は、
自宅で耳掃除だけをして様子を見るのではなく、
早めに受診してください。


検査と治療方法

犬の前庭疾患は、
症状だけで原因を特定することはできません。

動物病院では、
耳の状態、神経症状、全身状態を確認しながら、
原因を調べていきます。

主な検査には、

・身体検査
・耳の検査
・耳垢の検査
・神経学的検査
・血液検査
・レントゲン検査
・必要に応じたCTやMRI
・感染や炎症の確認
・中毒や全身疾患の確認

などがあります。

原因によって治療は変わる

前庭疾患の治療は、
原因によって変わります。

たとえば、

・特発性前庭疾患
・中耳炎、内耳炎
・外耳炎
・脳や神経の病気
・中毒
・腫瘍
・外傷

では、それぞれ対応が異なります。

特発性の場合は、
吐き気を抑える治療や、
食事・水分補助、
転倒防止などのサポートをしながら経過を見ることがあります。

中耳炎や内耳炎が原因の場合は、
感染や炎症に対する治療が必要になることがあります。

脳や神経の病気が疑われる場合は、
より詳しい検査が必要になることもあります。

症状を和らげる治療

前庭疾患では、
めまいや吐き気のような症状が強く出ることがあります。

そのため、

・吐き気止め
・点滴
・食事補助
・抗菌薬
・抗炎症薬
・耳の治療
・安静
・転倒予防

などが行われることがあります。

犬が水を飲めない、
食べられない、
吐き続ける場合は、
脱水を防ぐためにも早めの対応が必要です。


自宅での見守り方

前庭疾患が疑われる時や、
治療中の犬では、自宅での安全管理がとても大切です。

① 転倒しない環境を作る

ふらつきがある犬は、
転倒やけがをしやすくなります。

自宅では、

・階段に行けないようにする
・段差を避ける
・滑りやすい床にマットを敷く
・家具の角にぶつからないようにする
・高い場所に乗せない
・トイレまでの道を安全にする

ことを意識しましょう。

② 食事と水分を確認する

前庭疾患では、
吐き気やふらつきで食事や水分が取りにくくなることがあります。

確認したいのは、

・水を飲めているか
・食事を食べられるか
・吐いていないか
・口元まで持っていくと食べるか
・食器の高さが合っているか

です。

自力で水を飲めない場合や、
嘔吐が続く場合は受診してください。

③ 動画を撮っておく

前庭疾患の症状は、
時間帯によって変化することがあります。

病院に着いた時には、
少し症状が落ち着いて見えることもあります。

そのため、

・頭の傾き
・歩き方
・眼振
・ぐるぐる回る様子
・倒れ方

を動画で撮っておくと、診察時に役立ちます。

ただし、
ぐったりしている、立てない、けいれんがある場合は、
撮影より受診を優先してください。


前庭疾患の時にやってはいけないこと

犬の前庭疾患が疑われる時、
自己判断で行うと危険なことがあります。

① 無理に歩かせる

ふらついている犬を無理に歩かせると、
転倒やけがにつながります。

リハビリのつもりで歩かせるより、
まずは安全な場所で休ませ、
動物病院の指示を受けましょう。

② 耳掃除だけで様子を見る

頭の傾きやふらつきがある時、
耳の汚れだけが原因とは限りません。

中耳炎、内耳炎、前庭疾患、脳神経の病気などが関係することがあります。

綿棒で耳の奥を触ると、
かえって悪化することもあります。

③ 人間用のめまい止めや薬を使う

人間用の薬を犬に使うのは危険です。

犬に使えない成分が含まれていることがあります。

薬は必ず獣医師の指示で使いましょう。

④ 食べないのに様子を見すぎる

前庭疾患では、
吐き気やふらつきで食べられないことがあります。

しかし、
食べない、水を飲めない状態が続くと、
脱水や体力低下につながります。

食欲不振や嘔吐が続く場合は、
早めに相談してください。


食事や生活環境で気をつけたいこと

前庭疾患そのものは、
ドッグフードだけで治る病気ではありません。

ただし、治療中や回復期には、
食事と水分を取れる環境を整えることが大切です。

意識したいことは、

・水を飲めているか確認する
・食器を少し高くする
・滑りにくい場所で食べさせる
・無理に食べさせない
・吐き気がある時は動物病院に相談する
・シニア犬では体力低下に注意する
・いつもの食事量に戻るか確認する

ことです。

また、前庭疾患の背景に耳の炎症やアレルギーがある場合は、
皮膚や耳の健康管理も大切になります。

外耳炎を繰り返す犬では、
耳のケア、皮膚の状態、アレルギー、食事との関係を見直すことがあります。

ただし、
前庭疾患が疑われる時に、
フード変更だけで様子を見るのはおすすめできません。

まずは病気の原因を確認することが大切です。


受診時に伝えるとよいこと

動物病院を受診する時は、
次のことを伝えると診察がスムーズです。

・いつから症状が出たか
・急に始まったか、少しずつか
・頭をどちら側に傾けているか
・ふらつきがあるか
・まっすぐ歩けるか
・倒れるか
・ぐるぐる回るか
・目が揺れているか
・吐いているか
・食欲はあるか
・水を飲めているか
・耳をかくか
・頭を振るか
・耳が臭いか
・耳垢が増えたか
・外耳炎を繰り返しているか
・意識ははっきりしているか
・けいれんがあるか
・持病や服用中の薬
・シニア犬かどうか

可能であれば、
頭の傾き、歩き方、眼振、ぐるぐる回る様子を動画で撮っておくと役立ちます。

特に眼振は、
言葉で説明しにくいため、動画があると診察時に伝わりやすいです。


よくある質問

Q. 犬の前庭疾患は命に関わりますか?

原因によります。
特発性前庭疾患のように回復が期待できるものもありますが、中耳炎・内耳炎、脳の病気、中毒などが関係する場合もあります。
見た目だけでは判断できないため、頭の傾きやふらつき、眼振がある場合は受診しましょう。

Q. 老犬が急にふらついて頭を傾けました。前庭疾患ですか?

前庭疾患の可能性があります。
シニア犬では特発性前庭疾患が見られることがありますが、似た症状を起こす病気もあります。
眼振、嘔吐、食欲不振、意識の異常がある場合は早めに相談してください。

Q. 前庭疾患は自然に治りますか?

特発性の場合、時間とともに改善することもあります。
ただし、中耳炎・内耳炎や脳の病気が原因の場合は治療が必要です。
自己判断で様子を見るのではなく、原因を確認することが大切です。

Q. 前庭疾患の犬は歩かせた方がいいですか?

ふらつきが強い時に無理に歩かせると、転倒やけがにつながります。
まずは安全な場所で休ませ、動物病院の指示に従いましょう。

Q. 前庭疾患と外耳炎は関係ありますか?

関係することがあります。
外耳炎が慢性化し、中耳炎や内耳炎につながると、頭の傾きやふらつきが出ることがあります。
耳をかく、頭を振る、耳が臭い場合は耳の検査も重要です。


まとめ|犬の前庭疾患は、頭の傾き・ふらつき・目の揺れが重要なサイン

犬の前庭疾患は、
体のバランスを保つ前庭に異常が起こる病気です。

主な症状は、

・頭を傾ける
・ふらつく
・まっすぐ歩けない
・倒れる
・同じ方向にぐるぐる回る
・目が小刻みに揺れる
・吐き気がある
・食欲が落ちる

などです。

原因には、

・特発性前庭疾患
・中耳炎
・内耳炎
・外耳炎の悪化
・脳や神経の病気
・先天性の異常
・中毒や薬の影響

などがあります。

特に、

・頭を傾けたまま戻らない
・ふらつく
・目が揺れている
・ぐるぐる回る
・立てない
・吐く
・水を飲めない
・意識がぼんやりしている
・けいれんがある

場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。

前庭疾患は、
見た目の症状が強く、飼い主さんが驚きやすい病気です。

しかし、原因によって治療や見通しは変わります。

「老犬だから仕方ない」
「耳掃除すれば治るかも」
と自己判断せず、
耳の状態、歩き方、目の揺れ、元気や食欲を一緒に確認することが大切です。


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