
散歩中に愛犬が落ちているものを口に入れてしまい、
ヒヤッとした経験はありませんか?
「葉っぱや石を食べようとする」
「道に落ちている食べ物に反応する」
「口に入れたものを離してくれない」
このような拾い食いは、
犬の安全面でも注意したい行動です。
拾い食いを放置すると、
食べてはいけないものを飲み込んだり、
体調不良や事故につながったりする可能性があります。
ただし、拾い食いは叱るだけでは直りにくい行動です。
大切なのは、
「落ちているものを口にしない」
「飼い主さんの合図で離れる」
という行動を少しずつ教えることです。
この記事では、
・犬が拾い食いをする主な原因
・拾い食いが危険な理由
・自宅でできるしつけ方法
・散歩中の対策
・やってはいけない対応
をわかりやすく解説します。
犬が拾い食いをするのはなぜ?

犬が拾い食いをする理由は、
単に「食いしん坊だから」だけではありません。
犬は人間よりも嗅覚が優れているため、
地面に落ちているもののニオイに強く反応します。
また、子犬や若い犬は、
口を使って物を確認しようとすることもあります。
① ニオイが気になっている
犬は散歩中、
地面のニオイから多くの情報を得ています。
食べ物のニオイ、
他の犬のニオイ、
草や土のニオイなど、
犬にとって外の世界は気になるものだらけです。
落ちているものに強いニオイがあると、
思わず口に入れてしまうことがあります。
② 食べ物への興味が強い
食べることが好きな犬は、
散歩中に落ちている食べ物やゴミに反応しやすいです。
特に、人間の食べ物のニオイは強いため、
犬が興味を持ちやすいことがあります。
普段から食への関心が強い犬は、
散歩中も地面を探すように歩く場合があります。
③ 退屈やストレスがある
拾い食いは、
退屈やストレスが関係していることもあります。
散歩中にただ歩くだけで刺激が足りない場合、
地面のものを探すことが遊びのようになっていることがあります。
また、家の中でもいたずらや噛み癖が多い犬は、
口を使う行動が習慣になっている可能性があります。
④ 口に入れると注目してもらえる
犬が何かを口に入れた時、
飼い主さんが慌てて声を出したり、
追いかけたりすると、
犬は「口に入れるとかまってもらえる」と覚えることがあります。
特に、追いかけっこになってしまうと、
犬にとっては遊びのように感じる場合もあります。
その結果、
拾い食いが繰り返されることがあります。
犬の拾い食いが危険な理由
犬の拾い食いは、
「少しなら大丈夫」と思われがちですが、
場合によっては危険につながります。
たとえば、
・腐った食べ物を食べる
・タバコの吸い殻を口にする
・プラスチックやビニールを飲み込む
・石や枝で口の中を傷つける
・薬品や農薬が付いたものに触れる
・犬に有害な食べ物を食べる
・誤飲や腸閉塞のリスクがある
このような危険があります。
特に、何を口にしたのかわからない場合は、
飼い主さんも判断が難しくなります。
拾い食いは、
犬の命に関わるケースもあるため、
早めに対策しておきたい行動です。
また、食べ物ではないものを飲み込むと、
吐き気や下痢、食欲不振、元気消失などが出ることもあります。
散歩中に何かを食べた後、
体調に変化がある場合は、
動物病院へ相談しましょう。
拾い食いをやめさせる前に準備すること

拾い食いをやめさせるには、
散歩中だけでなく、自宅での練習も大切です。
準備しておきたいものは次の通りです。
・小さめのおやつ
・リード
・落ち着いて練習できる場所
・犬が安全に見られる練習用のおもちゃ
・短い練習時間
拾い食い対策では、
「ダメ」と叱るだけではなく、
飼い主さんの合図で口にしない練習をすることが大切です。
そのために役立つのが、
・アイコンタクト
・おすわり
・待て
・離して
・おいで
などの基本しつけです。
いきなり散歩中の難しい場面で練習するより、
まずは室内で落ち着いてできる練習から始めましょう。
犬の拾い食いのやめさせ方

① まずは室内で「見ても食べない」練習をする
拾い食い対策は、
いきなり外で練習するより、
室内から始めるのがおすすめです。
まず、犬が安全に見られるおもちゃや、
食べても問題のないおやつを使います。
床に置いたものに犬が近づいた時、
すぐに食べさせるのではなく、
飼い主さんの方を見たら褒めます。
最初は、ものを置く距離を遠めにします。
犬が落ち着いて見られたら、
「いい子」と褒めて別のおやつを与えましょう。
大切なのは、
床のものではなく、
飼い主さんに注目すると良いことがあると教えることです。
② 「待て」を使って衝動を抑える練習をする
拾い食いを防ぐには、
犬がすぐ口に入れずに待てる練習も役立ちます。
おやつを床に置き、
犬に「待て」と伝えます。
犬が待てたら、
床のおやつではなく、
飼い主さんの手からごほうびをあげます。
この練習を繰り返すことで、
犬は「落ちているものを勝手に食べない」
という感覚を覚えやすくなります。
ただし、最初から長く待たせる必要はありません。
1秒でも待てたら成功です。
③ 「おいで」で対象から離れる練習をする
散歩中に何かを見つけた時、
その場から離れる合図も大切です。
室内で、犬が気になるものを見ている時に、
明るい声で「おいで」と呼びます。
犬が飼い主さんの方へ来たら、
すぐに褒めてごほうびを与えます。
これにより、
気になるものから離れて飼い主さんの元へ戻る練習になります。
拾い食いしそうな時に、
無理に引っ張るのではなく、
合図で離れられるようにしておくと安心です。
④ 散歩中は地面を見る癖を観察する
拾い食いを防ぐには、
犬が口に入れてから対応するのではなく、
口に入れる前に気づくことが大切です。
散歩中に、
・地面をしつこく嗅ぐ
・急に立ち止まる
・一点を見つめる
・口を開けて近づく
・リードを低く引っ張る
このような様子があれば、
拾い食いの前兆かもしれません。
早めに「おいで」や「こっち」などで、
犬の意識を飼い主さんへ戻しましょう。
⑤ 成功したらすぐ褒める
落ちているものを口に入れなかった時、
飼い主さんの方を見られた時、
合図で離れられた時は、
すぐに褒めましょう。
拾い食い対策では、
「食べたら叱る」よりも、
「食べなかったことを褒める」方が伝わりやすいです。
犬は、
落ちているものより飼い主さんに注目した方が良いことがある、
と覚えていきます。
散歩中に拾い食いしそうな時の対策

散歩中は、
拾い食いを完全に予測するのが難しいこともあります。
そのため、日頃から予防しやすい歩き方を意識しましょう。
リードを長くしすぎない
リードが長すぎると、
犬が地面のものに近づいてから気づくことがあります。
拾い食いが多い犬の場合は、
飼い主さんがすぐ対応できる距離で歩くことが大切です。
ただし、リードを短く持ちすぎて
常に引っ張る状態になるのもよくありません。
リードは軽くゆるみがあるけれど、
犬の動きにすぐ気づける長さを意識しましょう。
ゴミが多い場所を避ける
拾い食いの練習中は、
ゴミや落ち葉、人の食べ残しが多い場所は避けた方が安心です。
特に、飲食店の近く、公園のベンチ周辺、
ゴミ置き場の近くなどは、
犬が興味を持ちやすいものが落ちていることがあります。
まずは、成功しやすい散歩コースを選びましょう。
飼い主さんへの注目を増やす
散歩中に犬が飼い主さんを見られるようになると、
拾い食いを防ぎやすくなります。
犬が自然にこちらを見たら、
すぐに褒めます。
名前を呼んでこちらを見られたら、
「いい子」と声をかけます。
このような小さな練習を散歩中に取り入れることで、
犬は地面だけでなく、
飼い主さんにも意識を向けやすくなります。
口に入れたものを離さない時の注意点
犬が拾ったものを口に入れてしまった時、
慌てて無理に取り出そうとすると、
かえって飲み込んでしまうことがあります。
また、飼い主さんに取られまいとして、
逃げたり、口を強く閉じたりする犬もいます。
無理に追いかけない
犬が何かをくわえた時に追いかけると、
犬は遊びだと感じたり、
取られないように逃げたりすることがあります。
まずは落ち着いて対応しましょう。
犬が危険なものをくわえている場合は、
安全を最優先しながら、
ごほうびやおもちゃで交換する方法を使います。
「離して」の練習をしておく
拾い食い対策には、
「離して」の練習も役立ちます。
普段の遊びの中で、
犬がおもちゃをくわえたら、
別のおやつやおもちゃを見せて交換します。
犬が口から離した瞬間に、
「離して」と声をかけて褒めます。
これを繰り返すことで、
犬は口に入れたものを離す練習ができます。
危険なものを飲み込んだ場合は病院へ
もし犬が危険なものを飲み込んだ可能性がある場合は、
自己判断せず動物病院へ相談しましょう。
特に、
・タバコ
・薬
・チョコレート
・ネギ類
・尖ったもの
・プラスチック片
・農薬や薬品が付いたもの
このようなものは注意が必要です。
何を、いつ、どのくらい食べた可能性があるかを
できるだけメモしておくと、
相談時に伝えやすくなります。
やってはいけない対応

犬の拾い食いを直す時、
次のような対応は避けましょう。
・大声で叱る
・無理に口をこじ開ける
・追いかけ回す
・リードを急に強く引く
・拾い食いした後だけ反応する
・散歩中ずっと叱り続ける
・危険なものを飲み込んでも様子見だけにする
強く叱ると、
犬が飼い主さんの前で口に入れたものを隠そうとしたり、
急いで飲み込んだりすることがあります。
また、無理に口を開けようとすると、
犬が嫌がって噛んでしまう可能性もあります。
拾い食い対策では、
口に入れた後に慌てるよりも、
口に入れる前に予防することが大切です。
まとめ|拾い食いは予防と練習で少しずつ減らそう
犬の拾い食いは、
散歩中のニオイへの興味や、
食べ物への関心、退屈、かまってほしい気持ちなどが
関係していることがあります。
ただし、拾い食いを放置すると、
誤飲や中毒、体調不良につながる可能性があります。
拾い食いをやめさせるには、
叱るだけではなく、
落ちているものを口にしない練習を少しずつ行うことが大切です。
室内で「待て」や「おいで」を練習する。
散歩中は地面を嗅ぐ様子を観察する。
落ちているものから離れられたら褒める。
口に入れたものは、無理に奪わず交換の練習をする。
このような積み重ねで、
少しずつ拾い食いを防ぎやすくなります。
また、危険なものを飲み込んだ可能性がある場合は、
自己判断せず動物病院へ相談しましょう。
愛犬の安全を守るためにも、
日頃から拾い食いを予防できる散歩習慣を作っていきましょう。
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