
インターホンが鳴るたびに、
愛犬が激しく吠えて困ることはありませんか?
「チャイムが鳴った瞬間に吠える」
「来客が玄関に来ると止まらない」
「宅配便のたびに興奮してしまう」
このような悩みは、犬を飼っている家庭でとても多いです。
犬にとってインターホンの音は、
来客や知らない人の気配を知らせる刺激になりやすく、
警戒心や興奮から吠えてしまうことがあります。
ただし、インターホン吠えは、
ただ叱れば直るものではありません。
大切なのは、
「チャイムが鳴っても慌てなくていい」
「吠える代わりに落ち着くと良いことがある」
と少しずつ教えることです。
この記事では、
・犬がインターホンに吠える主な原因
・チャイムで興奮する時の対策
・自宅でできる練習方法
・来客時に使えるしつけ
・やってはいけない対応
をわかりやすく解説します。
犬がインターホンに吠えるのはなぜ?

犬がインターホンに吠える理由は、
ひとつではありません。
「うるさいからやめてほしい」と感じる行動でも、
犬にとっては理由のある反応であることが多いです。
① 知らない人が来る合図だと覚えている
インターホンが鳴ると、
その後に宅配の人や来客が玄関に来ることが多いですよね。
犬はこの流れをよく覚えています。
チャイムが鳴る
↓
知らない人が来る
↓
玄関が騒がしくなる
↓
飼い主さんが動く
この経験を繰り返すことで、
犬はインターホンの音を
「誰かが来る合図」として覚えます。
その結果、チャイムが鳴った瞬間に
警戒したり、興奮したりして吠えるようになります。
② 警戒している
犬には、家や家族を守ろうとする気持ちがあります。
知らない人の気配や玄関の音に反応して、
「誰か来たよ」
「注意して」
と知らせるつもりで吠えている場合があります。
この場合、犬は悪いことをしているつもりはありません。
ただ、毎回激しく吠え続けると、
飼い主さんにとっても来客にとっても負担になります。
③ 飼い主さんの動きに反応している
インターホンが鳴ると、
飼い主さんも急いで立ち上がったり、
玄関へ向かったりします。
犬はその動きを見て、
「何か大変なことが起きたのかも」
と感じることがあります。
飼い主さんが慌てるほど、
犬の興奮も高まりやすくなります。
つまり、犬はチャイム音だけでなく、
飼い主さんの反応にも影響を受けていることがあります。
④ 吠えると相手がいなくなると覚えている
宅配便などの場合、
インターホンが鳴り、犬が吠え、
しばらくすると相手は帰ります。
犬からすると、
「吠えたら知らない人がいなくなった」
と感じることがあります。
これが繰り返されると、
犬は吠えることで相手を追い払えたと学習する場合があります。
その結果、インターホンが鳴るたびに
さらに強く吠えるようになることがあります。
⑤ 興奮して止まらなくなっている
犬によっては、
警戒というより興奮で吠えていることもあります。
来客が好き、
人に会いたい、
玄関へ行きたい、
早く確認したい。
このような気持ちが強くなり、
吠えたり走り回ったりすることがあります。
この場合も、
吠えること自体を叱るより、
落ち着く行動を教えることが大切です。
インターホン吠えを放置しない方がいい理由
インターホン吠えは、
放置すると習慣になりやすい行動です。
最初は少し吠える程度でも、
毎回同じ流れを繰り返すことで、
だんだん反応が強くなることがあります。
たとえば、
・チャイムが鳴る前の物音にも吠える
・玄関へ走っていく
・来客に飛びつく
・宅配便のたびに興奮する
・家族の声が聞こえないほど吠える
・集合住宅で近所迷惑になる
・犬自身も毎回強いストレスを感じる
このような問題につながることがあります。
また、インターホンの音に反応して毎回興奮する犬は、
心身ともに疲れやすくなる場合があります。
犬にとっても、
チャイムが鳴るたびに警戒して吠え続ける状態は、
落ち着いた生活とは言えません。
だからこそ、
「インターホン=吠える合図」ではなく、
「インターホン=落ち着く合図」に変えていくことが大切です。
練習前に準備すること

インターホン吠えを直すには、
本番の来客時だけでなく、
普段から練習しておくことが大切です。
準備したいものは次の通りです。
・小さめのおやつ
・犬が落ち着ける場所
・ハウスやベッド
・家族の協力
・スマホで録音したチャイム音
・短い練習時間
インターホン吠えは、
実際に来客が来た時だけで練習しようとすると難しくなります。
本番では、飼い主さんも対応が必要ですし、
犬も興奮しやすいからです。
そのため、まずは来客がいない状態で、
チャイム音だけに慣れる練習から始めるのがおすすめです。
スマホでインターホン音を録音しておき、
小さな音量から練習すると進めやすくなります。
ただし、犬がすでに強く反応する場合は、
最初から大きな音で鳴らさないようにしましょう。
犬がインターホンに吠える時の直し方

① まずは小さな音から慣らす
インターホンの音に強く反応する犬には、
いきなり本物の大きな音で練習しない方が安心です。
まずはスマホなどで録音したチャイム音を、
小さな音量で流します。
犬が吠えずにいられたら、
すぐに褒めてごほうびをあげます。
最初の目的は、
「チャイム音がしても慌てなくていい」
と犬に覚えてもらうことです。
犬が吠えてしまう場合は、
音量が大きすぎる可能性があります。
もう少し小さな音にして、
犬が落ち着いていられるレベルから始めましょう。
② 音が鳴ったらおすわりへ誘導する
インターホン音に少し慣れてきたら、
音が鳴った後におすわりへ誘導します。
流れは次の通りです。
チャイム音を小さく鳴らす
↓
犬が反応する前に「おすわり」
↓
座れたらすぐ褒める
↓
ごほうびをあげる
この練習を繰り返すことで、
犬はチャイムが鳴った時に、
吠える代わりに座る行動を覚えやすくなります。
ポイントは、
吠えてからではなく、
吠える前に誘導することです。
③ 落ち着ける場所を決める
インターホンが鳴った時に、
犬がどこにいればいいのかを決めておくと、
しつけが進めやすくなります。
おすすめは、
・ハウス
・ベッド
・サークル
・飼い主さんの近くの決まった場所
などです。
たとえば、チャイムが鳴ったらハウスへ行く。
ベッドでおすわりする。
決まったマットの上で待つ。
このように、代わりの行動を決めておくと、
犬も何をすればいいか理解しやすくなります。
④ 吠え止んだ瞬間を褒める
もし吠えてしまった場合でも、
吠え止んだ瞬間を見逃さないようにしましょう。
完全に静かになった瞬間に、
落ち着いた声で褒めます。
ただし、吠えている最中におやつを与えると、
吠えたことへのごほうびになる可能性があります。
褒めるタイミングは、
吠え止んだ瞬間、
座れた瞬間、
飼い主さんを見た瞬間です。
「静かにすると良いことがある」
と教えることが大切です。
⑤ 少しずつ本物のインターホンに近づける
録音した音で練習できるようになったら、
家族に協力してもらい、
実際のインターホンで練習します。
最初は来客なしで、
家族が外からチャイムを鳴らすだけにします。
チャイムが鳴る
↓
犬を落ち着ける
↓
おすわりやハウスへ誘導
↓
できたら褒める
この流れを繰り返します。
最初から玄関を開けたり、
知らない人が入ってきたりすると難易度が上がります。
まずは「チャイムだけ」に慣れることを目標にしましょう。
来客時に吠える犬への対策

インターホンだけでなく、
実際に来客があるとさらに吠える犬もいます。
この場合は、
玄関へ自由に行かせない工夫も必要です。
H3 来客前にハウスやリードを使う
来客があるとわかっている時は、
あらかじめハウスやサークル、リードを使って
犬の行動を管理しましょう。
犬が玄関へ走って行くと、
興奮が高まりやすくなります。
まずは来客から少し距離を取り、
犬が落ち着ける場所で待てるようにします。
来客にすぐ近づけない
犬が吠えている状態で来客に近づけると、
さらに興奮することがあります。
また、相手が犬に慣れていない場合、
怖がらせてしまうこともあります。
犬が落ち着いてから、
必要であれば少しずつ近づけましょう。
おすわりできた。
吠え止んだ。
飼い主さんを見られた。
このような落ち着いた状態を確認してから、
来客との距離を縮めるのが安心です。
来客にも対応をお願いする
来客が犬に声をかけたり、
手を出したりすると、
犬がさらに興奮することがあります。
来客には、
犬が落ち着くまで目を合わせない、
触らない、声をかけすぎないようにお願いしましょう。
犬が落ち着いてから、
必要に応じて短く挨拶させます。
玄関で興奮する時のしつけ方法
インターホン吠えがある犬は、
玄関での興奮もセットで起こりやすいです。
玄関は、来客、散歩、外出、宅配など、
犬にとって刺激が多い場所です。
玄関へ走らせない
インターホンが鳴った瞬間に玄関へ走る癖がある犬は、
まず玄関へ行かせない工夫をしましょう。
ベビーゲート、サークル、リードなどを使い、
犬が玄関へ飛び出さないようにします。
玄関へ行けない環境を作ることで、
興奮の連鎖を止めやすくなります。
マットやベッドで待つ練習をする
玄関へ行く代わりに、
決まったマットやベッドで待つ練習も効果的です。
普段から、
マットに乗る
↓
おすわりする
↓
褒める
↓
ごほうび
という練習をしておきます。
慣れてきたら、
チャイム音と組み合わせていきます。
飼い主さんが落ち着いて動く
インターホンが鳴った時、
飼い主さんが慌てて動くと、
犬も興奮しやすくなります。
急いで玄関へ走るのではなく、
落ち着いた動きで対応することを意識しましょう。
犬は飼い主さんの雰囲気をよく見ています。
飼い主さんが落ち着いているだけでも、
犬の興奮が少し抑えられる場合があります。
やってはいけない対応

犬がインターホンに吠える時、
次のような対応は避けましょう。
・大声で叱る
・吠えている最中におやつをあげる
・毎回すぐ抱っこする
・玄関へ自由に走らせる
・来客にすぐ近づける
・音に慣らそうとして大音量で鳴らす
・家族で対応を変える
大声で叱ると、
犬は飼い主さんも一緒に騒いでいるように感じたり、
さらに興奮したりすることがあります。
また、吠えている最中におやつを与えると、
吠える行動が強くなる可能性があります。
インターホン吠えを直す時は、
吠えた後に怒るよりも、
吠える前に落ち着く行動へ誘導することが大切です。
なかなか直らない時に確認したいこと
インターホン吠えがなかなか直らない場合は、
練習方法だけでなく、生活環境も見直してみましょう。
音への反応が強すぎないか
インターホン以外にも、
外の音、車の音、人の声、物音などに敏感な犬は、
音そのものへの警戒心が強い可能性があります。
この場合は、
インターホンだけでなく、
普段から音に慣れる練習も必要です。
ただし、無理に大きな音を聞かせるのではなく、
小さな音から少しずつ慣らしましょう。
玄関が見えすぎていないか
犬が玄関の様子を常に見られる環境だと、
外の気配に反応しやすくなります。
必要に応じて、
犬の待機場所を玄関から少し離す、
ゲートを使う、
落ち着ける場所を作るなどの工夫をしましょう。
運動不足や退屈がないか
日中の運動や遊びが足りないと、
犬のエネルギーが余り、
インターホンへの反応も強くなることがあります。
散歩、室内遊び、知育トイ、
短いしつけ練習などを取り入れて、
心と体を適度に満たしてあげましょう。
不安が強い犬は無理をしない
来客や物音に強い不安を感じる犬は、
無理に近づけたり、急に来客対応をさせたりすると、
さらに怖がることがあります。
怖がりな犬の場合は、
来客と距離を取る、
ハウスで安心して待つ、
無理に挨拶させないなど、
安心できる対応を優先しましょう。
吠えが強く、噛みつきそうになる、
パニックのようになる、
来客時に制御が難しい場合は、
ドッグトレーナーなど専門家に相談することも検討しましょう。
まとめ|インターホンは落ち着く合図に変えていこう
犬がインターホンに吠えるのは、
警戒、興奮、不安、来客への反応など、
さまざまな理由があります。
犬にとってインターホンの音は、
「誰かが来る合図」として強く結びつきやすい刺激です。
そのため、ただ叱るだけでは、
なかなか改善しにくいことがあります。
大切なのは、
インターホンが鳴った時に、
吠える以外の行動を教えることです。
小さな音から慣らす。
音が鳴ったらおすわりする。
ハウスやベッドで待つ。
吠え止んだ瞬間を褒める。
玄関へ自由に走らせない。
このような練習を繰り返すことで、
犬は少しずつ落ち着いて対応しやすくなります。
また、来客時は犬だけでなく、
飼い主さんの対応も大切です。
慌てず落ち着いて動き、
犬が興奮しにくい環境を作ってあげましょう。
インターホン吠えは一度で直るものではありませんが、
毎日の小さな練習で少しずつ変えていけます。
焦らず、愛犬のペースに合わせて、
「チャイムが鳴っても大丈夫」と感じられる経験を増やしていきましょう。
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